2年半の育休を振り返り、育児をしながら働くことについて考える回
2021年11月に産休に入って以降、2022年に長男を、2023年には次男を出産し、二児の母になりました。無事、二人の保育園が決まり、約2年半に渡り離れていた職場に復帰できることになりました👏
4月1日に入園し、現在は慣らし保育のため、今週一週間は1時間だけ預ける生活。そんな中で私は、リビングとキッチンの間に設けたベビーゲートの足元の出っ張りに足を引っ掛けて転び、足の指にヒビが入りました🤣
おそらく今後、2年半も仕事から離れる生活はしばらく訪れないであろうと思うので、産育休期間の様子や感想などを書き残しておこうと思います。
出産、育児
我が家の場合
同じ会社に夫が勤めており、長男・次男それぞれ生まれたタイミングで夫も約半年間の育休を取得してくれました。私の実家は遠方、夫の実家も絶妙な距離(車で約4〜50分)なので、夫と二人三脚での育児です。
妊娠前の私には育児に対する知識はほぼ無く、ぼんやりと、大変なんだろうな程度。妊娠するまで、新生児からしばらくは、昼夜関係なく2時間おきに授乳が必要であることを知りませんでした。
産後
長男の出産は破水から始まり、分娩が思うように進まずに帝王切開に。産後は寝不足+ホルモンバランス不安定がデフォルト。傷の痛みがひどく、授乳もうまくいかず、母乳が出ないとキレた長男に乳首を強く噛まれて血が出て、メンブレ大号泣。といった日々でした🤪 ただひたすら痛かった…そりゃ20cmくらいお腹をぱっくり切ってるもんな…
そんな中、産後すぐにAmazonのウィッシュリストを公開し、たくさんの方から贈り物をいただき、届くたびに癒やされていました…ありがてぇ
リストにはおしりふきとおむつ用のゴミ袋を大量に登録したのですが、2年が経ち遂に終わりが見えてきました。
次男の出産も帝王切開。産後すぐは、生まれてすぐ顔を見て「長男のまんまじゃん!」と遺伝子すごいな〜と思うくらい呑気。痛みや眠気はだいぶ慣れていて(痛いは痛いし、眠いは眠い)、その点は問題ありませんでした。
ただ、シンプルに人手が足りなくて休めない。次男が生まれた時点で長男は1歳半。1歳半はまだまだ赤ちゃんです。次男が生まれる前は、夫が長男を見てくれている間は私が休めていたけれど、子供が二人になるとそれぞれ子供を一人ずつ見ることになり、基本休めない。月齢が低い次男は日中はちょこちょこ寝てくれるので、その間に一人が長男を見つつ、もう一人は少し休むことはできていました。
妻目線での、夫が育休を取得するメリット
長男・次男でそれぞれ半年間、夫に育休をとってもらい、本当に良かったなと思っています。夫は元々育児に対してとても主体的に考えて行動しています。(おそらく、育休を取得しなくても自分ごととして育児に関わってくれていたと思います。)
妻側の目線での、夫が育休を取得してくれるメリットとしては、長男の時は人手としてはもちろんのこと、相談相手や育児を行なう仲間として存在してくれたことが大きかったなと思います。
今はインターネットで調べれば、育児に関する情報が出てきます。ただ、例えば「何をやっても泣き止まない。●時間前に●mlのミルクを飲んだけど、まだ泣いていて、追加で●ml飲ませてみてもいいと思う?」みたいな、答えがないことに対して、「さすがに多すぎないかな?」とか「飲ませてみようか!」みたいな意見が聞けるとありがたい。
次男の時は、人手が足りないので(本記事2回目)、人手としてありがたい。長男の時にも半年間、がっつり育児にコミットしてきた経験のある即戦力!最高!私が寝かしつけのために抱っこしてあやしている間、抱っこの状態で寝た後にすぐ布団に降ろせるように、サッと布団を整えてくれるレベルの経験者です(育児経験者には伝わるはず)
仕事
社会貢献の意識が強まる
子を産む前には、「いま使ってくださっているユーザーさんの課題を解決して、ユーザーさんの人生をより良いもの、豊かなものにしたい」といった気持ちで働いていました。
今でももちろんそれが動機にもなり得るものなのですが、子を産んでからは、自分の子供たちの世代が将来困らないように、豊かで健やかな生活が過ごせるような仕事がしたい、と思えるようになりました。
例えばニュースを見ていても、YouTubeでおすすめされる動画一覧の中でも、より社会的な問題や情報に目が行くようになりました。
長男が生まれた頃、ちょうどロシアとウクライナの問題があり、もし自分の子供が戦争に行くことになったらと思うと涙が止まらなくなりました。また、介護福祉、小児の病気や障害に関する現状など、出産前にはあまり目に留まらなかった情報が留まるようになっていました。
社会的な問題に直接的でも、間接的でもいいので、社会がよくなるようなことをしていきたいなと思うようになりました。
なんだか大きい話になってしまいましたが、働いている限り、大なり小なり社会貢献につながっているはずなので、仕事を変えたい!というわけではなく、マインドが少し変わったよ〜というお話でした。
帰属意識が薄れていく
育休期間中は、同じ会社に勤める夫や同僚づてに「●●さんが辞めるって」といった情報が耳に入ってきます。送別のためのWeb上の色紙も何度も書きました。どんどん知らない組織になっていくな、と寂しく思いました。
業務では旧姓を名乗っていたのですが、これだけ仕事から離れて、かつ名前を手書きで書く機会が多い産育休期間で、現在の姓の方が馴染んでいきます。旧姓も、会社で呼ばれているあだ名の「らむ」も、どこか違う人のような感覚。
仕方のないことですが、仕事や会社から心が離れているのを感じます。嫌いになったわけではなく、ただ単に帰属意識が薄れたという話。会社のいちファンに戻ったような感じ。
悩みに悩んだ働き方
働き方に関して、選択肢として、育休前のようにマネージャーとしてフルタイムで働くか、マネージャーを降りて時短勤務をするか、の二択がありました。めちゃくちゃ悩みました。
現在、家庭の事情もあり、オフィスからは1時間半以上かかる場所に暮らしています。マネージャーとして働くとなると、在宅勤務ではなく毎日オフィスへ出社する必要があります。
保育園については、徒歩5分のところには落ちてしまい、家から近い順に希望を出したもののうち、第6希望の車送迎の園に通っています。夫と一緒にいろんな出勤パターンのスケジュールを組んでみましたが、フルタイムだと物理的に時間が厳しい。
役職に対してのこだわりはないのですが、マネージャーを降りたいわけではないのです。今まで頑張ってきた分、諦めるのは悔しい。一度降りてしまうと戻れる保証はない。非常にありがたいことに、今までキャリアで深く悩むことはなかったのですが、ここで来てしまいました。
「こだわりがない」というのは、全社最適として、私よりもふさわしいマネージャーがいるのであればその人がなったほうが良いという考え方の元でそういった表現をしています。
シミュレーションとして組んでみたスケジュールで考えると、フルタイムの場合、5時前には起きて7-16時や8-17時のような働き方でないと保育園の送迎ができません。帰宅後にもやることがたくさんあり、自分の時間が持てるのは22時以降。
そんな状況でマネージャーとして求められる動きができるのか自信がなく、私よりもふさわしい人はいるはずだ、と、一度はマネージャーを降りる判断をしました。
しかし、復職面談などでいろいろお話をして、少し工夫すればやれるかも?といった糸口を見つけ、マネージャーとして復職することにしました。とはいえだいぶギリギリの工夫なのですが、「まずはやってみて、無理だったら改めて考えよう!」と思えるようになりました。
ここまでやれない理由を並べて、すごいネガティブな感じになってしまったのですが、結局のところは多分やれるんだろうし、やるしかないんだろうなと思っており、そんなにネガティブではないです!
大事な局面では最悪なケースを想定した上で遂行したほうが、なんだかんだ安心して前向きに取り組める性格なだけなのです。
とはいえ不安は間違いなくあるのですが、育児をしながら働く社外の先輩からの「復職前だから不安なのであって、始まってしまえばなんとかなる」という言葉を信じています!
時短のためにやったことや導入したのもの
洗濯乾燥機
食洗機
ロボット掃除機
配膳のためのおぼんを導入
配膳の際に往復しなくて済む
子供の食事を冷食、レトルトに頼りまくる
洋服を、2階の押し入れではなく洗濯機のある脱衣所に収納
洗濯したらすぐ収納できる
服を畳むことを諦める
シワになっても良い服しか買わない
マスク収納ケースを玄関のドアに貼り付けて、下からシュッと取り出せるようにする
保育園に持っていく荷物のストック置き場を効率の良い配置にする
眉毛のアートメイク
眉毛描かなくてもよくなる
復職にあたってのリハビリ
パソコンに触る
人間、2年半もロクにパソコンに触らないと、範囲指定をしてスクショを撮るショートカットキーを忘れます
M3のMacbook Air買ったよ!リハビリのためだもんね、仕方ないね
今までの仕事でやったことをまとめる
転職するしない関係なく、パソコンで文章を打つ練習として、職務経歴書的なものを作ってみる
まとめる際には、Chat GPTを使ったり、職場でいま主流の Notion を使って使い方を学んだり
Notion は産休に入る手前から徐々に使われ出してたけど、使い方がよく分からないまま産休に入ってしまったので…
オンラインで参加できる勉強会やセミナーに参加する
仕事脳に切り替えるため&情報収集のため
他社の知り合いと仕事の話をする
テキストではなく、音声で!←重要
育休中は、まぁ〜〜〜〜〜〜〜他人と話さない!ビジネス色のある話なんてもってのほか。雑談すらしない。頻繁に話す大人は、夫以外だと小児科の先生か保育士さんくらいなのではないだろうか。
ビジネス上で使う言葉が全然出てこなかった…「オンボーディング」とかね…
〆
出産、育休というライフイベントを迎え、価値観や起こる出来事、ぶち当たる壁など、とても大きな変化があった2年半でした。
出産前にぼんやりと想像していたことなんて、解像度低いなんてもんじゃなかったです。解像度ぼやぼやです、モザイクレベルですわ。
やはり、当事者でないと分からないことが多いです。そして起こる出来事や壁などは、同じ子を持つ家庭であっても、個人差が非常に大きいことも実感しています。
育児をしながら働くことも、やはり当事者になってみないと分からないんだろうなと思います。これから当事者になれることを楽しみにしています!
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