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滝行に挑む

 人生で一度はやってみたいと思っていた滝行。
滝行含むお寺修行体験に一人で参加してみた。
自分自身は何を信念として持ってこれから生きていくのか。
そんな大きな問いを自分に投げかける経験になった。


1.意外とさくっと滝行いける

 滝に打たれて、色んな邪念とか嫌な感情とか全て流したい!
同じ意思を持つ同行者は見つからず、一人で滝行に挑むことを決意。
色々調べてみると、温泉と滝行体験がセットになっているツアーや、
座禅、懐石料理とセットのお寺ステイ等様々な方法があるんだな~

そんな中、お寺修行体験のプランを発見!

滝行をメインに、お百度参りや写経等様々な修行体験ができ、食事がついて1泊2日で2万円とかだったかな。口コミも好評、信頼度高いということで
飛び込んでみちゃおう!ポチ!と申し込み。
公共交通機関で行ける山奥のお寺で、2,3日前の直前の申し込みでも、
普通に申し込めた。1人参加も多く、滝行のみの日帰りプランもあって
さくっと修行できるのめっちゃ良~

2.実際滝行ってこんな感じ

 まず、白い軽めの着物に着替えて、濡れても良い準備を万端に。
山奥の滝まで、山道を歩いていくよ。

姿勢、呼吸、お経、山や滝の神様に感謝する等の細かい説明を受けて、
お経を唱える練習をした。

南無大師遍照金剛~南無大師遍照金剛~

このお経の意味は、空海様のお名前をひたすら呼んでいるという感じ。
これをしっかり大きな声で唱えることで、呼吸していることを
確認しながら、安全に滝行を乗り切る意味もある。

 いざ入水。

水量が少ないところで姿勢、呼吸を整えてから、
段々と奥に入って、背中を後ろの岩につけるところまでいく。
立った状態から、しゃがむ姿勢にチェンジ。
また立ってしばらくしたら終了。

水圧がすごすぎて立っているのも大変。よろよろ。
水の音が大きくて、異世界に入った感覚。不思議と息は苦しくない。
恐怖心がどんどん私を支配していく、、

あれは普通に怖かった。滝に着いたくらいまではワクワク!だったけれど、滝行になった瞬間、妙な緊張感。
ちょっと入ることを躊躇ってしまうくらいの。

姿勢を保つこと、お経を唱えることで本当にいっぱいいっぱいで、
無になろうとか、邪念を払おうとかは考えられない。

でも、他の滝行をしに来ていた体験者の皆さんが一緒にお経を唱えてくださるので、その声が水の音の間からしっかり耳に届いた。嬉しかった。


3.どんな感情や変化をもたらしたか


 一番最初の感情は

「達成感!!やってやったぞ!!」

もうちょっと我慢して長くいけたかな~とか
自然を感じてマイナスイオン浴びて気持ちが良いな~とか
滝行というアクティビティとしての感想がまずがっと来た。

 そのあと感じたのが一体感。

皆で滝に打たれている人に呼び掛けるようにお経を唱えていると
滝行を皆で乗り越えた感覚がある。
拍手!ありがとうございました!というやり取りが自然と生まれて、

人間って素敵な生き物って思った。

修行って、あえて苦しいことをして、乗り越えた者だけが何かすごいものを得られるよ!みたいなものかなと勝手に思っていたけれど、
忘れがちな当たり前を、もう一度噛みしめるみたいなところがあるのかなと、素人なりに感じ取った。

 不思議と、滝に打たれたことでのスッキリ感とか、心が洗われた感覚とかはゼロではないけれど、強くは無かったかもしれない。

達成感とか、皆で乗り越えた一体感で気持ちはエキサイティング!
盛り上がっているのに、周りの空気や体、表情はリラックスしている状態だった。
自分の中に、良い矛盾があるような感覚、、
私はあまり経験したことがない感覚になった。

 これが本来の滝行をちゃんとできた時の結果なのかは分からないけれど、
楽しかった!!


4.私の信念って何だろう

 修行体験全体を通して、私が見てきたものは、

自分の信じるものとか、
取り払いたい欲求とか、
叶えたい夢とか、
誰かのためにとか、

そういうものを実現するために、本当に真正面から真剣に修行に取り組む周りの人達の姿。
そこに向かって、ひたすら努力する人たちは美しいなと心から思った。

 今回はお寺修行なので、たまたまその方法が仏教の修行だっただけで、
じゃあ、これから私はどうしていくんだろうか。

やりたい仕事とか、実現したい将来像とかはあるけど、それって今後どんどん自分の価値観が変わって移りゆくもので、
常にそこに向かって真っすぐ努力を続けられるような、何かが私には必要かもしれない。

それこそが私の信念なのかなという思考に至った。

さあ、自分の信念を見つけるきっかけになりそうなことを
これからも色々やってみよう。

P.S.
ここまで文章を書いて思ったけど、私って本当に人が好きなんだな。
何かと人に結び付けてるなという気付き。

あくまでも、滝行を私の中でアート活動の一環として捉えたらという視点で書いています。




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