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いつの時代も苦しみはあるけれど、いつの時代も僕たちは生きていていいんだ。 〜「逃亡者」を読みました〜

中村文則さんの「逃亡者」を読んだ。

時代を超えたシーンが多く描かれていて、とても読み応えがある。

運命ってあるのか、考えさせられる。

全て運命で決まっているのか。
それとも自分の行動で運命は変わっていくのか。

僕は運命なんて決まっていると思うタイプだ。
仮に猛烈な努力で運命を変えられたとしても、その運命を変えることでさえ、運命的に決められてしまっていたのではないかと思えてしまう。

時代を超えて、苦しみがある。
いつの時代にも人々は苦しみ、ただ死ぬまで生きていく。

小説を読むことでタイムスリップした気分だ。
どの時代の人々にも、確かに苦しみが存在していた。

運命なんて決まってる。
そして苦しみなんてのもなくならない。

それでも生きていく。
生きていこう。生きていていい。

僕たちはみな、人生という苦しみから逃亡し続けるだけの存在なのかもしれない。

それでいい。
走り続けよう。

ハッピーエンドかはわからないけど、長い物語のどこかに、微かなハッピーの欠片はあるはず。
それを拾い集めながら、生きていきましょう。

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