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ピンと張りすぎた心の弦を、優しく緩めてくれる一冊。〜「かすり傷も痛かった」を読みました〜
箕輪厚介さんの「かすり傷も痛かった」を読んだ。
以前に出版された「死ぬこと以外かすり傷」に対するアンサー的な本で、心境の変化や生き方に対する考え方が大きく変わっていて、読んでいてとても面白かったし、共感できた。
そして何より、心が緩む一冊だなと感じた。
もちろん、良い意味で。
頑張れ。負けるな。もっとやれ。
成功のために書かれた意識の高い本なら山ほどあるが、本書のように「やっぱりあんまり無理しすぎるもんじゃないでっせ」と宥めてくれる優しい本は稀有だ。
だけど、決して人生を楽しむことを諦めているわけじゃない。この諦めに悲壮感は伴っていない。
楽しむために、力加減を少し変えてみる。
ペースを少し落として、流れる景色を楽しんでみる。
人生とは、修学旅行のようなものだと著者が表現していて、とてもしっくりきた。
せっかくだから、楽しもう。だけど予定をギッチギチに詰め込んだハードな旅はなんだか楽しくない。
自分のペースで、緩やかに、人生という物語を紡いでいこうと思えた、とても優しい一冊でした。