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人生を豊かにするために、信頼という種を自分から蒔こう 〜「ラブカは静かに弓を持つ」を読みました〜


安壇美緒さんの「ラブカは静かに弓を持つ」を読みました。

「信頼」という言葉について考えさせられました。

嘘偽りなく人と向き合うからこそ、信頼関係が生まれます。
どちらかに隠し事ややましいことがあれば、その関係はいとも簡単に崩れてしまいます。

心から信頼できている人が、私にはどのくらいいるのでしょうか?
損得勘定抜きで付き合えている友人。
すぐに浮かべられるのはたった一人で、だけども一人でもいることはとても幸せなのではないかと思うのです。

人間はきっと一人では生きていけません。
一人で生きている気になったとしても、生きていく限りは常に他者との関わりなが少なからず存在し、そこに生まれる摩擦に苦しんだりするのです。

信頼に基づいた豊かな人間関係は、きっと豊かな人生を私たちにもたらしてくれます。

そこで大切なのは、「曝け出す」ことではないでしょうか。

別に、関わる人間全てに対して、己の全てを曝け出して向き合う必要はないと思います。
特に仕事なんて自分と合わない人間が集まっていて当たり前なので、そんな場所で自分自身を擦り減らしてしまうのはもったいないです。

自分が好きなことを突き詰めていく中で、きっと同じ志を持った仲間が近くに集まってきます。
そんな繋がりを大切にしていきたいし、そこの繋がりをこの先も続けていきたいと思えるなら、やはり曝け出すしかないと思うのです。

主人公は会社から突きつけられた足かせのせいで、一時は大切な人間関係を失ってしまいそうになります。
けどそこで踏みとどまり、大切にしたいという気持ちを思い出したことで、また豊かな人生を取り戻していきます。

全ての人に気を遣う必要なんてない。
限られたエネルギーで生きていくのだから、もちろん取捨選択も大切です。

あなたにとって本当に大切な人は誰でしょうか?
その繋がりを維持していくために、「信頼」という種をきっと自分から蒔いていかなくてはならないのだと本書を読んで感じました。

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