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言葉を読んで言葉について感じたことを言葉にしてみる 〜「東京都同情塔」を読んで〜

九段理江さんの「東京都同情塔」を読んだ。

私たちの身近にある「言葉」というものについて、改めて深く考えさせられた。

本作は生成AIを利用しながら書かれたとのこと。
人が紡ぐ言葉とAIが生み出す言葉。
その差異を、一目で見分けられる人はいるのだろうか?
そして、それぞれの言葉には何か違いがあるのだろうか?

改めて、言葉とは不思議なものだ。
「あ」は「あ」だけど、そこに「い」が加わればそこに「あい」が存在する。
ただ、別にそこに「あい」があったからなんだと言うわけでもないし、ただ、そこに人を思う気持ちが乗っかった「あい」があれば、誰かをこの世界に繋ぎ止めてくれるきっかけになってくれるのかもしれない。

言葉は面白い。
もっと言えば、言葉に翻弄される人間って面白い。
いや、翻弄されていてはいけない。
せっかくこんな素晴らしいツールを使えるのだから、正しく、清く、面白く、言葉を駆使して人生を楽しめたらいい。

世の中に氾濫する薄っぺらく軽い言葉たち。
私の口から、そんなゴミを吐き出さないように、本を読んだり抵抗をしているのかもしれない。

言葉は素晴らしい。言葉の持つ力を信じている。
誰かの背中を言葉で押してあげられたらいい。
時には優しく、背中を言葉で撫でてあげられたらいい。

思っていても、言葉にしなくちゃ伝わらない。
言葉にしたって、その言葉が正しくなければ誰かに届かない。

言葉が好きだ。
言葉を愛して、そんな自分を愛して生きていこう。

他者との関わり。与えられる偶然。
その中で生まれる代わりのきかない私から生まれる言葉たち。

次に私の脳内に生まれる言葉はどんなだろう。
そして私の口から吐き出される言葉はどんなだろう。
その言葉の先には、あなたがいるのでしょうか。
その言葉が、あなたの心を少しだけでも、癒してあげられたらこんな素敵なことはない。

言葉、言葉、言葉。
言葉って、いいよね。
そんな当たり前のことを思い出させてくれる、素晴らしい一冊との出会いでした。

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