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君の名は。のよさがわからなかった、

はじめて『君の名は。」を見た。
今更ながらだったが、すすめられてみることに。

感想は、というと、、
うーーーん、、、、。
なんだか気になる点がいっぱいあって、正直ぐっとは来なかった。
早く終われ、と。

なんだかさみしい感情だなと思いながら、
どこが気になったのか、を残しておきたい。
あくまで私が『君の名は。』のよさがわからないような心の持ち主であることを恥じた上で、自己理解のために言語化しておこうという目的だ。

気になった点①主人公の描き方

主人公があまりにもっぽすぎた。

社会規範のあるあるをすべて内面化して、それっぽい感情を持っている人たちだった。

瀧くんは都会育ちで、ほどよくやんちゃで、父親との関係に悩んでいて、きれいなお姉さんに憧れていて、怠惰な毎日を送っている。

三葉は田舎育ちで、人前に出るタイプじゃないけど、大事な友だちがいて、その土地の伝統を大事に暮らしてきたおばあちゃんに伝統を教えてもらいながら、そこにプライドを持って生きている。父親は政治家で、田舎の嫌な内々の人間関係を利用するタイプ。父親のせいで、いじわるな友だちからは嫌われてしまったので、父親との関係もあまりよくない。

いや、ぽすぎないか??

私たちのイメージでつくられた虚像を描いているように思えてならない。
人を描くのではなくて、私たちがイメージするあいつらに、
理想的なストーリーをくっつけてみた。
そんな映画に思えてしまった。

気になった点②つくられた設定を、別の設定で乗り越えるだけ

隕石衝突による事故を避けるために、入れ替わっちゃう設定をつくり、事故を阻止させる。
はじめは入れ替わって、訳がわからなかったけど、お互いのことを追いかけながら、徐々にお互いを知って、入れ替わりの真相に迫る中で、お互いのことに気づいたら囚われてしまう。恋が生まれちゃうよ。
でも、事故が阻止できて、入れ替わることがなくなる。
月日が流れて、お互い大人になる。
入れ替わったことも忘れてしまっている。
しかし、あるとき、ふとすれ違って、なんだか気になっちゃう。
そして、お互いに必死に追いかけて「君の名前は。」と聞く。

隕石の衝突も、入れ替わっちゃう設定も、何のためにつくったんだろう。
どこに何のメッセージ性、意味があるのかさっぱりわからなかった。

ただ、隕石の衝突と入れ替わる設定を、別の設定ゆえに乗り越えるだけ。

その間の変化といえば、とにかく互いのことが気になっちゃっているだけ。

何をどうやって楽しめばいいのかしら。
あまり理解できなかった。

まとめ

ということで、楽しむことができなかった。

恋とか愛とかを興味持てないのがいけないんだろうなと思うんですが。

時代が変わったから、気になってしまうのだとも思う。
昔の私(昔の社会規範を内面化していたであろう私)が見たら、もうちょっと変わっていたのかも。

とはいえ、映像はめっちゃきれいだった。
実際に飛騨高山を舞台にしていて、そこをリアルに書いていたんだろうし。

また10年後くらいに見たら、むしろこんな時代もあったな、と懐かしく楽しめるのかもしれない。



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