25年ぶりに決行
家を出た。
「体調が良くないので、しばらく家を離れます。あなたが気に入らないことばかり私がしているのかと思うと、ドキドキして息が苦しいです。1週間ほどで帰ります」とメモを置いて。グレーゾーンの👽は表現が下手だから、あんな言い方しかできなかったのはわかっているが、それをいつもいつもヘラヘラ聞き流すわけにはいかない。
先週1週間に二度も荒れた👽は、今週に入ると、何もなかったかのようにご機嫌で一人でしゃべっている。いつものことで、言うだけ言ったら自分はすっきりしたのだろう。私の機嫌をうかがっているようでもあるけど、私はすっきりしない。
カレンダーを見ると・・・仕事が一区切りついた。両親も今のところ体調はいい。呼び出されても1時間ちょっとで実家には行ける。特に大きな用事はない。ならばこの時期を上手に活用せねばなるまい。
ということで、25年ぶりに家出を決行した!
25年前、まだ幼稚園へ上がる前の娘を連れて、置き手紙もせず、大阪の妹の所へ家出した。何が原因かは思い出せないけど、あのころから面倒くさい👽だった気はする。大学の時の友達に会ったり、京都や神戸へ行ったりして、楽しい3泊4日を終え、なぜだか私は駅でたこ焼きを買って帰った。家に帰りつき、しばらくすると、たこ焼きを手に持った👽が帰宅。「あれ~、一緒になったなあ」と笑いながら たこ焼きの折りをプラプラさせていた👽の、言うだけ言ったらすっきりする習性はあのころと変わっていないんだ。
「実家にでも帰ってるのかと思ってた」という👽は、こういう時はもちろん探さない。たこ焼きで笑えたし、家出が楽しかったから私もまたいつもの生活に戻った。
それからは、子どもは学校があるし、私は仕事もあるしで、家出したくてもできない日々が25年続いたが、今再びその時が訪れたのだ。
決行当日は、昼ご飯を食べたら👽は2階に上がって昼寝をするので、そのタイミングで出ようと思い、前日から荷物を用意し、車に積んでおいた。すると当日、トマトがたくさん穫れたから、それを届けるついでに知り合いの店で昼ご飯を食べようと言い出した。前日、ほかの話の流れで2時ごろ友達に会いに出るとつぶやいたのを👽はしっかり聞いていて、楽しそうに「それまでに帰って来られるから大丈夫かなあ」と聞いてきたのがかわいそうだったが、私の心は変わらなかった。
店から帰ってすぐ2階に上がるのかと思いきや、私が置き手紙を置こうと思っているテーブルの所に座り、テレビを観て、なかなか上がらない。仕方ないので、台所の台の上に食費の1万円を添えて置き、「じゃ、行くから」と一応声をかけ、家を出た。あのまま2階へ上がれば手紙を見るのは夕方だろうし、まさか目に入らないということはないよなあ。(楽しいお食事の後に申し訳ない)
今回のことだけで出ていくには理由が少ないと思われるかもしれないが、こういうのは積もり積もったものがあるからなのよ。
しかし👽は、「ちょっと言いすぎたけど、元に戻そうとこっちは努力して明るくふるまっているのに、いつまでもこだわって勝手に出て行って、おおげさな!やっぱりズレてる!」ぐらいに思ってるんだろうな。
ま、いいわ。
帰ってからどういう展開になるかわからないけど、今は考えるのはよそう。
今回の家出先は、ヨガ友が別宅を改装して作ったヨガスタジオ。「何かの時は避難させて~」と言っていたのがまさか現実になるとは。そのヨガ友は、👽の特性も知っているので、話が早い。そして、今回ほどヨガをしていてよかったと思ったことはない。私はこの1週間を「ヨガ&ファスティング週間」にしようと思い立ったのだ。
ヨガ&瞑想三昧で内省の1週間。半断食で心身のデトックス!
これは誰かと一緒に暮らしていると、なかなかできないんだ~。
我ながらいいこと思いついた。
お風呂やミニキッチン、ウォーターサーバー、デスクにソファにと贅沢すぎるおしゃれ快適空間で、このnoteを書いているわけである。
おまけに決行した日の夜は、食事の勉強もしているヨガ友が、急に断食するのはダメだからと、酵素玄米を使った健康メニューを用意してくれて、一緒に食べながら、前夜祭で気合を入れた。
このご恩は一生忘れません。
今日で3日目。1日の流れは…
・午前5時起床 ストレッチ系のヨガと瞑想でごろごろ
・6時半~7時半ごろまで ウォーキング
・8時 朝食 バナナ、野菜ジュース
・9時~午後1時 読書、ヨガ
・午後1時 昼食 お粥 飲み物
・午後2時~4時 読書、ヨガ ごろごろしてるのでいつの間にか昼寝
・午後4時~6時 ウォーキング シャワー ごろごろ
・午後6~7時 夕食 お粥 飲み物
・午後7時~9時 読書、メールチェック
・午後9時~ 寝る前のヨガ
・午後10時 就寝 早寝早起き
てなかんじ。テレビなし。ネットも極力つなげず、メール確認ぐらい。
熱中症にならないように水分は摂るように気をつけている。といっても、
エアコンは1日3時間もつけないぐらいで、家とは比べ物にならないぐらい快適。
場所が丘の上の住宅街なので、道に適度なアップダウンがあり、ウォーキングにはちょうど良い。何千世帯もある住宅街。
「大きな家ばかりだけど、ここにもいろんな家族がいるんだろうな」と
一軒一軒 眺めながらしみじみしてしまった。
初日と2日目には、ヨガ友が酵素玄米のおにぎりを持ってきてくれて、昼と夜に分けて食べた。涙出た。
家事を一切しない。旅行ではないから、ウォーキング以外、籠ってひたすらヨガ、瞑想、読書の繰り返し。こうすることで何がわかるのか、何かが変わるのか、まだわからないけど、何のためらいもなく家を離れたほうがいいと思えた自分の感覚を信じて、あと半分の「おこもり時間」を大切にしよう。
10時になるので、寝ます。
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