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絵本『葉っぱのフレディ』のダニエルから「多様性」に一言
はじめまして、何かにならないかな〜という軽くて飛んでいきそうな気持ちで本について書いてみたいなと思います。
小学生の頃に好きで何度も捲っていた絵本を再読してみました。
『葉っぱのフレディ —いのちの旅—』レオ・バスカーリア作、みらい なな訳(初版1998年)
ついでに原著の『the Fall of Freddie the Leaf —A Story of Life for All Ages–』Leo Buscaglia, Ph.D. (1982)もAmazonで購入しました。今調べるとハードカバーの表紙の絵が違うパターンになっていました。なんでなんでしょう?
水彩のフレディと楽しく巡っていく日本語版
日本語版の好きなところは、原著にはない水彩の可愛い絵が全てのページに書かれているところです。(原著は写真のみ)
生き生きとした緑の小さなフレディが陽の光に当たったり、紅葉で「赤と青と金色」の三色に変わったり….
1番好きなのは霜が降り冬の知らせが届く場面。
キラキラしていて、自然でのその姿を見てみたくなります。
胸にくるのはやっぱり、みんながいなくなって一人になった所です。これは原著の写真も同じように、物事の終わりを感じさせます。
でも最初から読み返してみるとまたカラフルな世界をフレディと一緒に巡って「いのちの旅」を楽しむことができます。
絵だけを見ながらパラパラめくるだけでも楽しい。
私にとってそんな作品です。
今だから気になる多様性のおはなし
紅葉のシーンでフレディを含め、みんながいろんな色になっていくことについて、「同じ木の同じ枝のどれも同じ葉っぱなのに」と不思議に思っていたフレディに、いつも何でも教えてくれるダニエルが語るシーンです。↓
"Each of us is different. We have had different experiences. We have faced the sun differently. We have cast shade differently. Why should we not have different colors?"
cast shade: 影がかかる
日本語版では経験の例に月の光や1日の気温なども入っています。(理科の話に繋がりそう?)
気になるのは太字にした部分です。ここは日本語では「(経験の例)だから紅葉するときは みんなちがう色に変わってしまうのさ。」となっています。
みんながちがう色でいて何がいけないの??
英語版はこんなニュアンスで言っているのではないでしょうか。
英語を少し細かく見てみましょう。
"Why should we not have different colors?" は
We should not have different colors.「私たちは違う色であるべきでない」
に"Why?"という疑問を投げかけたものです。
つまり、「私たちは違う色であるべきでない」に対し、どういう理屈でそう言えるのか、なぜなのかとダニエルは問うているのではないかと思います。
一本の木の物語だから捉えられる世界の見え方
とはいえ、原著と日本語版どちらにも載っている写真からは、1つ1つの葉っぱの違いは正直わかりません。(もちろんよく見ると黄色い葉っぱがあったりしますが、赤い葉っぱは同じように見えます。)
これが自分が自分たち以外の世界(木)を見るときと同じなような気がします。例えば、もう今はそんなに聞かないかもしれませんが、K-POPアイドルが一気に成長した時、「今のアイドルの子たちはどの子も同じに見えて見分けがつかないな」とよくおとなの方から聞きました。
そんなことないよ。と思う時もありますが、人数が多いオーディション番組などはやはり難しいです。
わかりやすくK-POPアイドルで例えましたが、これは自分が知らない人たちのコミュニティ全般に当てはまりそうだなと思います。集団を集団の外から見るとき、よく見ないとある程度は同じに見えてしまうのかもしれません。
急ですが、みなさんはどう思われますか?
拙いものだったと思いますが、読んでいただきありがとうございます。
今回は挿絵や多様性について考えてみました。
みなさんはどう思われますか?
フォローとか賛否とか時期とか関係なく、ぜひ聞いてみたいです。
気が向いたらコメントに書いていただけると嬉しいです。
また、今回は原著の"Why should we not have different colors?"を訳してみましたが、Why should 主語 not 動詞〜?の並びはあまり見たことがありませんでした。別の解釈や、もっとこう言ったほうが伝わるのでは?みたいな日本語があれば教えていただけると、もっと楽しくなると思います。
ぜひよろしくお願いします。