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歩きの哲学 - あなたの救世主はあなた
歩く
日常的すぎて、『運動』と認識せずにしてることも多い、このアクション。
朝起きて、着替えるためにワードローブまで
コーヒーをいれに、キッチンへと
ちょいとそこまで
歩く、あるく、アルク・・・・。
エクササイズとしての『ウォーキング』でもない限り、『運動』って意識はないのが普通。
何かと何かの間のできごと、経過点って感じで
主役じゃない。
でもこの忘れられがちな運動が、実は深いんです。
『歩く』を分析すると、
落ちる↔受けとめる
のループなんです。
え?なに?どーゆーこと?
って思われた方、はい、ちょっとやってみましょう~。
まずは普通に、両足に均等に重心をのせ、立ってください。
そこから歩き出す時、最初のアクションはなんですか?
ココロのアクションとしては、方向をきめる、意図する。
それが神経系を通じて能に伝わり、カラダへと指令が飛びます。
最初の物理的な運動、それは片方の足に重心をうつし、地面を押す、です。
(今回この足を左足だとしますね)
それにより身体が前に押しだされ、ごくわずかに前傾姿勢となる。
この時点で重心は左足を外れだし、身体はオフバランス*に。
(*重心が外れて、そのままとどまれない状態)
オフバランスのものは方向性、運動性を持つんですね。
この場合、重力による『下に』『落ちる』エネルギーが生まれ、先の前向きのエネルギーにプラスさされます。
身体全体で前下方に倒れていくイメージ。
それを受けとめるのが、他でもない、我らが右足!
この時点まで、前傾している身体から、ちょっと後ろに置いてきぼりにされてました。重心ものっていないので、いつでも動けるフリーな存在です。
出番だ出番だ! 笑
股関節から、振り子の原理で前にくりだされて・・・・
これ以上はないという、絶妙のタイミング、ポジションで着地。
はい、こけずに済みましたね!
あとはくり返しです。
重心は身体を受けとめた右足を通り過ぎ、身体はまたオフバランスで前傾➞後ろに残してきた左足が振られて前にでる➞カラダをキャッチ。
これを連続で、延々と。
前傾とかオフバランスとか感じないけど・・・、って場合は、スローモーションで走るイメージでやると◎。
いやいや違うよ、歩くってのはね、行きたい方向に足をだして、そこに身体をのっけてってるんだよ、という方、それ強調してやってみてください。
すんごい後ろ体重で、足だけ前に出して、って機能的にも物理的にも矛盾だらけの大変な運動になりますよ。。。
(でもある事を学ぶ際に、それと反対の事をやってみるってのは有効です)
結論です。
落ち続ける自分を、受けとめ続ける自分
この共存で、私達は前に進んでいくことができる
これってちょっとした感動で。
歩く、歩む
字面通り『歩く』ってだけでなく、メタファー(比喩)的にも用いられることも多いこの運動、
人生を歩く
共に歩む
どんな状況でも、切り開いて進んでいくこと
幸せを分かちあい、一緒に生きていくこと
そこでもやっぱり自分を受けとめ続けて、支え続けてしか、前進はありえない。
外からのサポートやヘルプだって、結局は自分で自分を支えられるようになるためじゃないですか?
自分を認めて救えるのは、最後はやっぱり自分でしかないんです。
深い・・・
(涙腺ゆるんできてます)
そして私達って、なんてWHOLE(ホール:全)な存在なんだろう。
私達一人一人の中に豊かな循環があり(例えば今回の、落ちる↔受けとめる)、全ての役割が存在し、そこに何一つ欠けたものも、外から補ってもらわなければならないものもない、ということ。
私は私で十分で、完全。
アクションレベルとして、スターでもなんでもない(笑、ごめん~)『歩く』から、こんなにも学べるのであれば、私達がカラダから学べることは、どんだけあるんだろう。
きっと無限大ですよね。
うーーーーん、カラダは宇宙。
そしてカラダにありがとう、自分にありがとう。
私は今日も、前に進んでいける。
動画での解説もあるので、見てみてくださいね ↓