運動会で学んだこと
ぼちぼち春の運動会ですね。
基本的には、運動会は廃止すべき論者ですが、いくつかの出逢いの中で学びがあったので、ありのままに記します。
徒競走BGM〜The Square ”TRUTH”
「天国と地獄」 「道化師のギャロップ」などなど運動会といえば、テンポの早いクラシックが定番だった30数年前、折しもF1ブーム真っ只中でもあり、突然アラサーの先輩女性教員が「徒競走の曲、F1の曲使いたいのよね。あの曲で走ったら、絶対格好いいじゃん」っていう理由で彼女が担任していた6年生の徒競走に使っていた。確かに格好よかった。それ以降、自分が音楽担当になったら、定番を一切排して、「80年代洋楽縛り」「J-POP縛り」など毎年テーマを決めてBGMの選曲をした。
保護者アンケートで「昔ならがの音楽がかからなくて残念でした」という感想が出されて大笑いした。親のための学校行事じゃないからね。
すっごいアンプとすっごいスピーカーでクリアで爆音!
2校目の運動会は、音響が凄かった。詳しくは把握していないが数十万で組まれたアンプとスピーカーが本部テントの中にセットされて、校舎の上についている野外スピーカーとは比べ物にならないクリアな爆音の運動会を体験した。めちゃめちゃ気分が盛り上がることがわかった。
3校目は体育館に移動式アンプセットとスピーカーがあったので、それを肯定に引っ張り出して、音響システムを作った。移動するときにマニュアルを残した。
4校目は、音楽の生演奏用のキーボードアンプを借りて、システムを作った。もちろんキーボードは、こちらのミキサー経由で音を出した。
良い音は、正義だ。
突然変異「踊る応援団」
2年目か3年目に応援団の担当になった。タスキや鉢巻を巻いて、大学の応援団の真似事をする定番のものしか知らなかった。
紅白に分かれて練習していたある日、応援団長が「踊って良いですか?」って尋ねてきた。既に特別活動に足を突っ込んでいたので、「面白そうだからやってみたら」って返した。後日、「男子用、女子用の2種類作りました」ってB .B.クィーンズの「おどるポンポコリン」に合わせた奇天烈な踊りを披露した。運動会本番では、敵も味方も「唖然」としていた。
その年のこどもまつりの閉会式に「応援団の踊りを踊りたい」と意見が出て、全校で踊った。めちゃめちゃ興奮した。
スローガン発表は手短に
「力いっぱい○○」とか「協力して▲▲」という歯の浮くようなのは好きではなかったので、盛り上がる言葉を代表委員会で考えて「〇〇ダイナマイト!「▲▲ど根性!」みたいなスローガンを作った。全校で棒読みするのもくだらないと思ったので、計画委員会で小芝居をした。
「ダイナくんとマイトちゃん」というオリジナルキャラクターをこどもたちが考え、校舎の3階から校庭の児童に呼びかけて、窓から飛び降りて(もちろんスローガンの書かれた垂れ幕についた人形)、朝礼台から全員コール。
ピョン吉Tシャツを着たひろしが自転車に乗った梅さんに追いかけられて校庭を走り回り、背中に背負っていたスローガン垂れ幕が引っ張り出されて「ど根性!!」などなど
何年か続けてたら、先輩教員に「もうちょっと短くならないかな。」って釘を刺された。スローガン発表は短く、面白く。
入退場はところてん方式で圧倒的時短達成
運動会の花形は「用具係」であるとの先輩からの教えを頑なに守り、放送担当か用具係ばかりを担当していた。
前年の反省で、時短をしたいという課題に「入退場」を同時に行うというアイデアで取り組んだ。退場と同時に入場が始まり、同時に用具係が猛スピードで片付けと準備を行う計画を立てた。実際にやってみたら、20分ぐらい時短できた。
表現運動とか言ったって「お遊戯」じゃん→体育の「表現」やってみた
1年目、女性二人に連れられて銀座の山野楽器に行き、運動会コーナーでダンスのレコードを買った。特定の階にはジャケットの裏に踊りの図解が書かれているドーナツ盤が売っているコーナーがあったのだ。その時から運動会の「表現」に嫌悪感を抱き、反発するようになった。
2校目2年生で担当になったので、学習指導要領にある表現をやってみた。スイミーを題材に場面場面の動きを子供達に考えさせてみた。BGMはエンヤ縛りで台詞を一切挟まない「音楽」と「動き」だけで組み立てた。
保護者アンケートが「袋叩き」状態でめちゃめちゃ面白かった。
3校目4年生担当で「喜び」「悲しみ」「怒り」などの感情別グループを編成して踊りを作らせた。勿論、台詞などない。この時も「袋叩き」にあった。運動会に保護者が望んでいるものが滑稽に思えて、今後も学習指導要領でぶっ叩いていきたいと思うようになった。
本物の応援団は凄い!!
3校目は、学校のすぐそばに大根踊りで有名な大学があった。何かのきっかけでお昼休憩のアトラクションで応援団に来てもらって、演じてもらった。
信じられないぐらい大きな「団旗」、なめ猫の「筋金」が入っているような「姿勢」、こまどり動画のようなキビキビしたキレのある「動き」に圧倒された。
この大学との関わりがきっかけかどうか忘れたが、偶然、5年生の宿泊学習場所に演習林があることがわかり、2泊3日の移動教室に10数人の学生がボランティアで来てくれた。
とにかく、本物は凄い!
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