Reading.触れることの科学
「触れることの科学」デイヴィッド・リンデン著を読みました。
この前言った、MiraikanのShopに置いてあり、面白そうだったのですぐに図書館で予約して借りました。
主な内容としては、触覚機能にはどんな役割があるのか、どのように私たちに影響をするのか、ということについて書いてある本です。
色々書いてある本ですが、さらりと読みたい部分だけ読みました。
<以下メモ>
●触覚経験と感情は関連している。
例)痛い、温かい、チクチクする、
感情を皮膚感覚で表現する言葉が多い。
●コーヒー
冷たいものを持っている、温かいものを持っている、肌に直接冷たさ、温かさを感じていると、感じ方が変わってくる。
●グルーミング
動物のグルーミングは、単純な毛づくろいではなく、社会的行動。
お互いに触りあうことで、感情を表現する。
●触り方
触り方で感情を伝えることができる。
●指が小さいほうが、感覚が敏感になる。
●人間の皮膚をはぎ取ると、約7キロほどの重さになる。
皮膚は、人間の中で一番大きい器官である。(!)
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<読んで思ったこと>
最近聞いたのは、人間関係向上を図るために、(同性同士で)お互いの背中を撫であうというという仕組みを取り入れている会社があるということ。
この本を読んで、触るというのはコミュニケーションの一つだなと思った。
相手を励ましたり、優しく接したり、抱きしめたり、言葉で表現するよりも、「触る」ということで表現したほうが相手に安心感を与えることもいっぱいある。
赤ちゃんに長い間触れることで、親子関係が良好であったり、子供がストレスを感じにくくなるといったことも科学的に証明されているように、「触る」という行為は、尊いもののように思えてくる・・・。
マッサージも、自分でするより、人に触ってもらったほうが断然気持ちいいし。
この本が言っているように、「触る」という行為は社会的な行為なんだと改めて実感しました。