【短歌で日記】2023.9.27〜10.17

秋風と飲むヨーグルト混ざり合い「幸せ1」と数えてみたの

ぬるくない専業主婦も労働だ「自信持て」「でも」「働きたい」「でも」

人の死で泣かせることもできるけど愛で泣かせた朝ドラ終わる

テレビ越しあなたを見つけ目を逸らす「推し」とは呼べぬ恋だったから

前髪に「許容範囲！」と言い聞かせセルフカットの腕は磨かぬ

ふりかけて湯を染め我が家温泉地今宵も姉妹が行き先決める

宵の中手を取り歩むカップルに誰かと誰か重ねてみたり

ぬるま湯にだらりとろけたマーガリン中途半端な私が続く

嫉妬心焦燥不安悪あがき見ないふりして近づいていく

一字下げ止め跳ね払い句読点スムーズにとはいかぬ人生

痛いから休んでいいの休めるのもっと休んでいいと知っても

君の目に青が反射し似合ってるもう好きだとは言わないからね

「もうへいき」手を離す子の背中押す埋まらぬ右手ごまかすように

帰り道キンモクセイにふりかえる味方の形人に限らず

自己嫌悪チーズケーキをほおばって変わりたいのに消費者のまま

「さようなら」打ち上げ花火消えていくキンモクセイの香り残して

みんな敵家族以外は要注意誰か気づいて怖いだけだと

トップスはブルベに似合うくすみ青スニーカーには似合わぬ赤を