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想像していなかった未来

他に書こうと思ってたことがあったのでnoteを開いたのだが、せっかくテーマを用意してもらえていたので書いてみようと思う。

今がまさに想像していなかった未来にいる。

良い意味でも悪い意味でも。

過去のnoteにもそこそこ書いてますが、

いわゆるFラン大学に通い、就活時期はまさに2011年東日本大震災の直後
うちの大学からの就職率は40%未満。

学生時代はバンドに打ち込んでいたこともたたり、
漏れなく私も新卒でそのまま就職はできませんでした。
区が支援している就職支援プログラムに入って広告代理店に就職。

その後、1年足らずで仕事をやめ、バンド時代の夢を追いかけ芸能や音楽関係の仕事を探すも未経験かつ1年もたずに仕事を辞めた経歴を持つ私は、約1年間にわたってニート生活。

友達には俺だったら死んでるね(笑)といわれるようなまさに落ちこぼれ。

その後、何とか芸能関係の会社に勤めるもとんでもない激務で約1年で30名程度の会社で上から数えた方が早いくらいに人がどんどん入れ替わる。

接待するのに会社からお金は出ないわ、周りの人は普通に借金しながら接待してるものだと思って私もカードローンに手を出した。

そしてなんか体調悪いなぁとは思っていたものの盲腸に気が付かず、倒れて病院に行ったら即手術。

結局そのまま体調崩すわ、働けば働くほど借金増えて仕事してる意味も分からんわでODして会社を退職。

多額の借金だけが残り、家の近所でたまたま仲良くなった会社の社長に大卒なのに高卒初任給で雇われ、とりあえずそこで働いていたら知らん間に5年が経っていた。

まぁ高卒初任給で一人暮らしなんてしてたら借金なんて返せるわけもなく、無事に自己破産。

30歳にして人生の終わりのような経験を全てしてきたような感じ。

ただやっぱりお金って人生においてとにかく大事だな。ということは30歳にしてようやく学ぶことは出来たのかな。

借金から解放された私は、ついに一念発起し、当時リリースされたばかりのウマ娘に目をつけて、無課金の攻略ブログを始める。

借金に追われ、月6000円とかで生活しているとまぁどうにもならないというか何もしないという選択しかできないし、常にどうやって生活しようとしか考える余裕はない。
1日200円で良く生きてたな。

それが意外とハマってちょいバズり。
アドセンスの広告収入がブログのサーバー費くらいは稼いでくれるようになりました。

割といくつかのウマ娘攻略のいくつかのキーワードで検索1位を取っていたし、最終月16万PV

無課金でやってた上に、アフィリエイトとか何かおすすめの商品が出てくるようなサービスじゃないからさ、結局人生を変えるほどお金を稼ぐことは出来なかったんだけど、これがひとつ大きく人生を変えました。

まぁウマ娘に飽きちゃってブログをやめちゃったんだけどね。

ただ、この実績は
Fラン卒、転職3回、聞いたこともない中小企業を渡り歩き、業界もコロコロ変わってる変な人材
というどこの会社も取らないであろうスペックに対して
個人で月16万PVのブログを運営し、SEOで上位獲得
という破格のポートフォリオとなりました。

1回目の転職の時は第二新卒にもかかわらず、1年かけて200社近く応募して、ようやく転職ができるレベルだったのに
今回の転職は3ヵ月で50社に応募して、2社から内定
共に年収は倍以上

どれだけ強力な武器を作り上げたかここでようやく実感しました。
稼げなかったのに。

そんないろんな経緯を経て、ついに私はこんなFラン卒の人間なんて1人もいない誰もが名前を知ってる有名企業のサラリーマンになりました。

都内でそこそこなアパートに一人暮らしをして、倍になった年収で仮想通貨でちょこちょこ稼ぎながら貯金もしっかりするし、ゴールドジムに通って身体作りまでしっかりやってるという30歳までの自分では考えられないこれぞ理想の独身貴族みたいな暮らしをし始めて、順風満帆な生活を送れる。と思ってたんですよね。

自己破産してるくせに

でもまぁローン組めなくたって、キャッシュがあればいいしと。金さえ稼げてれば問題ないし。独身だったら別にそんなこと考えなくてもいいし。
ということで色々やってたんですよ私は。

結局1年半で200万くらいの貯金は作れたわけですからね。
あの頃の俺はよくやってたよ。

ただその貯金どころか全て失うイベントが起こってしまったんですね。

女に惚れたんです。

惚れた弱みとはよく言ったものでものの半年で貯金は崩壊。
自己破産してるような人間なんだから、たった1年でお金のコントロールができるようになってるわけはなかった。

その上、今も苦しませる物価高

自分1人ならいくらでも節約飯を食べて生活が出来たけど、大人2人。それも他人を養うのは現代社会じゃ不可能でしたね。
まぁ結婚してれば会社から色々手当てが出るから月10万くらい収入が増えてたんだけど、それに頼り始めたら終わりという頭だけはなくならなくてよかったかな。と思います。

自分自身だけで節約ができるように趣味を捨て、友達を捨て、とにかく自分のためにはお金を使わないように生活をし続けてきたけど、冬のボーナスまで使い切った直後にそのまま全てを失いました。

結局それを未だに多少引きずってはいるんですけどね。

自分だけで全てを解決しようとしたことも悪かったんだろうけど、去年の夏から「お金ない」以外の言葉ほぼ発してなかった気がする。

俺は散々縁を切りたいと言い続けてたのに、自分のタイミングで縁を切らせてもらえなかった挙句に付き合ってた時と別れた後で真逆のことをボコボコに言われまくってぶった切られたから、そのまま俺は闇の中に落ちていき、

今年の9月に死を覚悟しました。

終わりよければすべてよし。
逆に言えば終わりが悪ければ全部悪いんだよ。
相手にとっては良かったのかもしれないけどね。

金の切れ目が縁の切れ目
逆に言えば金が繋がってる限り思い出すんだよなぁ。
あげたわけじゃない0.01ETH。せめてそれだけ返してほしい。
送ったときより安くなってるのがまたむかつくけど。

なんて傷病手当が出るまでまたしても金がない生活の中、思い出してしまうんですよね。

本当に毎日が地獄だった。

たくさんのものが残された自宅という名の地獄。

仕事をしながらも唐突に号泣して全く仕事どころじゃなくなる。

日に日に自分の意識と記憶が薄れていって、仕事のことも覚えられなくなり、仕事上でのミスが増えていく日々。

本当に自分が生きてきたことを全て否定されたような気分。

自分が描いていた人生の道を断って選択した先に合ったものだったから、いざ1人になったときに周りには既になにもなくて本当に独りだった。

自ら独りになったわけだからね。

生きてる意味もお金を稼ぐ意味も全てが無くなってしまったから、本気で死ぬことを覚悟した途端に「1日が途方もなく長く」なった。

今思えば本当に気持ちの持ちようなのかな。って思ったりもする。

10歳にとっての1日は3650日分の1だけど、
100歳にとっての1日は更に10分の1だから短く感じるみたいな。

死を覚悟してから残りの時間が残りの人生のうちの1日から
3日のうちの1日に感覚が変わった。

その3日は本当に長く、つらかった。

死ぬ場所も死に方も決めて、法的に正しい形を調べながら遺言書を書いて、家族に対してのメッセージも泣きながら書いて。

いざ死のう決めていた日
可能な限り迷惑をかけないようにその日の夜に決行しようとしていたけど、朝から本当に1日1秒が長くて何もできなくて

そんな中、友達がゲームに誘ってくれて、これが人生最後かーなんて思いながら頑張って作り笑いをしながらゲームをして時間をつぶして、良い時間になった時に、ふと母から連絡が来た。

仲が悪いわけではないけど、特別仲が良いわけでもないうちの家族はほとんど連絡を取ることはない。

それなのに数カ月ぶりに母から唐突に連絡が来た。

ひざから崩れ落ちました。
結局遺書を書くにあたっても家族に対して言葉を残すくらいには家族のことは好きだった。
そんなタイミングで連絡が来るって家族って何なんでしょうね。

仕事を休んで療養することを決めるきっかけになりました。

その後は2週間だけ自宅で過ごして、今既に約6週間、実家にいます。

実家にくるまでに2週間を取ったのも、自分にはたくさんの友達がいたから。

休職して実家戻ります。ってSNSに投稿したらものすごい人数から連絡が来ました。

数年あってない人もたくさんいて「あぁ俺ってこんなにも愛されてたんだな」と実感
そのたくさんの友達と会うための2週間でした。

結局2週間で40人くらいの友達と会ったんですが、実家から帰ってきたら遊ぶぞと言ってくれた友達もまだまだたくさんいます。

1人の人を大切にするために、自ら独りになることを選んだのにこんなにも自分のことを愛してくれる人たちがいたなんて微塵も思いませんでした。

そのおかげで9月8日の本気で死を考えた日から約2か月
死ぬことを考えることはなくなりました。

あの時はこんな日が来るとは思ってなかった。
幸せとは程遠いけど、少しずつ前に向かって進んではいると思ってます。

実家にいるこの6週間では今までやったことがなかったことがたくさんできるようになりました。

元々は3Dモデルをやろうと思ったんですが、PCのスペック的にできず。
次は動画の制作を始めました。

とりあえず見様見真似で色々やってたんですが、最近は自分が大好きだった筋トレや栄養学に関する動画制作もはじめてみて、大分楽しんでます。

ほんの数年前までは動画制作なんて難しくて自分にできるものじゃない。と思って避けてたんですけどね。

一歩踏み出してみたら意外とできるものなんだな。とびっくりしながらもやってます。

これもまた実家に来た時も昔もこんな風になってるだなんて思っても見なかった未来だな。と思ってます。

メンタル的には相当回復はしてきてるとは思いますが、3日後、東京の自宅に戻ってみてどうなるか。
そこでも普通に過ごせればようやく復職できるかな。という感じですね。

またそれも今想像してる未来とは違うことが起こるのか。
不安半分、楽しみ半分で東京に戻ります。

ちゃんと明るい未来に向けて歩けてることを祈るばかりです。

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