セリィ・ルフェーヴル(VTuber準備中)

初めまして。普段はTwitterで西欧音楽学たんをしているわ。具体的な活動内容は西欧音楽史を中心に、時代ごとの作曲理論、音響学、音律、楽式論、オペラ史とかの講義ね。noteは、主にTwitterで開いた講義を皆さんが復習しやすいように纏める用途に使うつもり。それじゃ、よろしく。

セリィ・ルフェーヴル(VTuber準備中)

初めまして。普段はTwitterで西欧音楽学たんをしているわ。具体的な活動内容は西欧音楽史を中心に、時代ごとの作曲理論、音響学、音律、楽式論、オペラ史とかの講義ね。noteは、主にTwitterで開いた講義を皆さんが復習しやすいように纏める用途に使うつもり。それじゃ、よろしく。

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  • 講義:西欧音楽史 復習用ノート

    ここで初めて私のことを知られた方は初めまして。 Twitterから来られた方は改めてごきげんよう。 私はCélestine Lefèbvre、カトリックの修道女よ。 普段はTwitterで音楽系学術たん、その中でも特に西欧音楽学たんとして活動しているわ。 西欧音楽学たんとしての活動内容はいくつかあるけど、そのうちの一つは時系列順に西欧音楽史の講義をすることなの。 noteはTwitterで行った西欧音楽史の講義内容を皆さんが復習しやすいように、校正や加筆を加えた上で纏めるために運用しているわ。 「note」なんだし、講義の復習に使うには最適でしょ? 逆に、ここで私のことを知った方はぜひTwitterにいらして。

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Female Choir No.1 "Immaculati lili pulcherrimi" in expanded Gregorian mode of Célestine Lefèbvre Op.11

10月29日開催の合成音声現代音楽祭 2023 〜たぶん、これもまた音楽〜の参加曲。 コンセプトは拡張された教会旋法(半音階聖歌)。 音響学的に半音階に拡張した教会旋法を使った、グレゴリオ聖歌を意識した三声の女声合唱。 ぎりっぎりの滑り込みになっちゃったけど、その分西欧音楽学たんの名に恥じない曲に仕上がったから、ぜひお聴きになって。 ソプラノは独唱で変格トリトゥスと正格デウテルスを交互に移動、メゾソプラノは斉唱で変格トリトゥス、アルトは斉唱で正格デウテルス。 聖母マリアを讃える曲だから、3拍子。 横のメロディの流れは順次進行をできるだけ避けて、半音進行か大きな跳躍になってるわ。 縦の和音は基本的に完全5度を中心にしてるから、調性音楽とも無調とも違う中世西欧音楽っぽい響きに聴こえるんじゃないかしら。 ソプラノはv_flower、メゾソプラノは巡音ルカ、アルトは初音ミク。 あと、ラテン語の歌詞は私が書いたわ。 ちゃんとした古典ラテン語になってる自信はあるけど、もし文法がおかしかったら突っ込んで頂戴。

    • 西欧音楽史 補講2:古典調律と平行五度

      お久しぶり。 次回から講義のやり方を変えるって言ったけど、前提知識に基礎的な楽典とか管弦楽法の講義をしなきゃ皆さんに古典派音楽とロマン派音楽の違いを伝えられないから、そういう原稿をいくつも書くのに時間がかかっててなかなか「和声法の講義」に進めないの。 だから、2回連続で補講になっちゃうわ。 講義には流れってものがあるから補講って言ってるけど、バロック音楽と古典派音楽の過渡期に起きたことの講義だから、今回は西欧音楽史の講義の一部みたいなもの。 必修じゃないけど、飛ばしても構

      • 西欧音楽史 補講1:西欧の他の芸術と西欧音楽

        バロック音楽の講義の時に少し触れたけど、西欧音楽の時代区分に使われてる用語って、音楽以外の西欧の芸術の諸分野とは全く違ってるの。 しかも、西欧音楽は中心地が時代によってフランス→イタリア→ドイツって移り変わってる上に、国によって様式の変化に時差もあるわ。 西欧音楽史について講義するなら時代区分に使われてる用語の時期を定義して、更に国ごとの違いも解説しておかないと、時系列について深刻な誤解を招きかねないわけ。 だから、番外編みたいな形で、西欧音楽史の時代区分を説明させていただく

        • 講義 西欧音楽史 第6回:バロック音楽

          ごきげんよう。 今回の講義内容はバロック音楽と自由対位法。前回の講義で扱ったルネサンス音楽と比べて、皆さんにとって身近な形に近付いたクラシックよ。 まず、バロック音楽は、クラシックの歴史の中でも少し特殊な位置にあるわ。 具体的にどう特殊かは、バロック音楽の特徴を列挙していけば分かりやすいでしょう。 ※音律に関する部分は修正して、今書いてる途中の古典音律の記事で詳細に解説し直すわ。 グレゴリオ聖歌の時代からルネサンス音楽まではずっと声楽が主役だったのが、この時代以降のクラ

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        • 講義:西欧音楽史 復習用ノート
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          講義 西欧音楽史 第5回:ルネサンス音楽

          さて、今回の講義内容はルネサンス音楽。いよいよ、所謂「クラシック」の講義に入るわ。 とは言っても、ルネサンス音楽は皆さんがクラシックと聞いてイメージするような音楽とは随分と違うの。 その辺りも含めて詳しく解説していくから、興味のある方は聞いて頂戴。 まずは「クラシック」の定義から。 クラシックを民族音楽じゃなくてクラシックたらしめてる最大の定義は、3度の和音。 3度って、協和音として扱うには「度数が異常なまでに近すぎる」の。 完全4度とか完全5度って言葉があるように、普通は

          講義 西欧音楽史 第5回:ルネサンス音楽

          講義 西欧音楽史 第4回:中世西欧音楽(後編)

          ごきげんよう、皆さん。 今回は中世西欧音楽の後半、アルス・ノーヴァとアルス・スブティリオルについて講義するわ。 Ars Novaは「新しい芸術」って意味のラテン語で、フィリップ・ド・ヴィトリさんが前回の講義で扱ったノートルダム楽派の音楽に「Ars Antiqua(古い芸術)」ってレッテルを貼って、自著の権威付けに利用したことに由来するの。 この辺りは、前回の講義の復習ね。 当然だけど、音楽は新しいから優れてるわけじゃないし、古いから劣ってるわけでもない。 仮に新しさと質が直

          講義 西欧音楽史 第4回:中世西欧音楽(後編)

          講義 西欧音楽史 第3回:中世西欧音楽(前編)

          皆さん、ごきげんよう。 今回は、アルス・アンティクアの講義。 クラシックが始まる前の西欧で演奏されてた音楽、いわゆる中世西欧音楽の、前半に当たる時代の音楽のことね。 その中でも、オルガヌムと呼ばれる作曲技法から西欧音楽のポリフォニーの歴史は始まったの。 合奏形態での演奏でも、民族音楽じゃ大抵はヘテロフォニーなことが多いから、その意味だとポリフォニーは分かりやすい西欧音楽の特徴って言えるわね。 だけど、改めて念を押すけど、それは別に西欧音楽が優れてることを意味してないわ。 単に

          講義 西欧音楽史 第3回:中世西欧音楽(前編)

          講義 西欧音楽史 第2回:グレゴリオ聖歌

          ごきげんよう。 今回は、グレゴリオ聖歌の講義……だけど。 まず、これから西欧音楽史の講義を進めていく上で、最初にお伝えしなきゃいけない大前提を二つ。 一つ目、グレゴリオ聖歌はクラシックじゃないことを講義中は常に認識しておいて。 詳しいことはルネサンス音楽辺りまで進んだ時に触れるけど、クラシックをクラシックたらしめてるのは3度の和音なの。 だから、和音の有無以前に、そもそもモノフォニーの音楽であるグレゴリオ聖歌は、クラシックとは定義できない。 後のクラシックの直接の基盤である

          講義 西欧音楽史 第2回:グレゴリオ聖歌

          プロフィール

          初めまして。 私はCélestine Lefèbvre。 セレスティーヌはフランス語の愛称形だとセリィ(Célie)になるから、自分ではセリィ・ルフェーヴルって名乗ってるけど、お好きに呼んでくださって構わないわ。 ドミニコ会第三会員の在俗修道女、いわゆるカトリックのシスターよ。 私なりの奉仕として、Twitterで西欧音楽学たんの活動、Youtubeで学術系&音楽系VTuberの活動をしてるの。 活動内容はいくつかあるけど、そのうちの一つが時代ごとの作曲理論、音律、記譜法、楽

          講義 西欧音楽史 第1回:古代ギリシアの音楽

          この記事で初めて私のことを知られた方は初めまして。 Twitterから来られた方は改めてごきげんよう。 私はCélestine Lefèbvre、カトリックの修道女よ。 普段はTwitterで音楽系学術たん、その中でも特に西欧音楽学たんとして活動しているわ。 西欧音楽学たんとしての活動内容はいくつかあるけど、そのうちの一つは時系列順に西欧音楽史の講義をすることなの。 ってことで、noteはTwitterで行った西欧音楽史の講義内容を皆さんが復習しやすいように、校正や加筆を加え

          講義 西欧音楽史 第1回:古代ギリシアの音楽