どこにも掛かっていない対比ばかりだけど。

今日は起きたら夕方だった。絶望もしないただの日常で情けなくなった。

起きてパンを食べた。着替えて、1本だけと漫才を見たら止まらなくて、1曲だけとライブ映像をつけたらやめられなくて、結局行きたかった店は閉店の時間になった。

いかれてもいないから飛び出せなくて、勢いに頼るしかなくて、何ならできるだろうとか考えてみた。夢とか将来とか大きな輝きではなくて、明日を生き延びるようなそのくらいの救いを探してみた。

画面の前に座ってとことん脱力している。真実を汚したい人間も包み込んでくれる音楽を聴いて、過去はもう色を失ったことを教えてくれる音楽を聴いて、世界がこんなに綺麗だったらいいのにと思った。少しも知らないくせに、こんな詩も書けないのに悟った気になって馬鹿だな。

本でも読むべきだ。言葉を読んで見えない部分も捉えることができれば寛容になれる気がした。

昨夜撮った写真は見返していないけれど、昨夜突き刺さった視線は抜けない。他人のことなんて気にしなくていいはずなのに、画面の向こうの彼みたいに人の生き方とか知るかとか言えないから弱いな。

もっと広い宇宙を感じたいな。もっと過剰なやつは絶対にいるからこの程度で最低とか言えないし、そうやって見上げた先にいる人たちの仲間になりたいけれど登り方が分からなくて困っている。上だけ向いて走ればいつか着くのか。でもどれだけ追いかけても月に行けないことは知っていて、彼らも同じなんじゃないかとかまた弱気になって、でもまたそんな人たちに元気付けられていつも一方的で虚しくなる。

間違った日本語で心地悪くても、なんかそれで良くて、なんかそれが良くて、そのずれが安心を与えてくれる。おかしな人間なんて山ほどいると知っているはずなのに自分の目には映らない。

明日は早起きだから今日は早く寝なくちゃいけない。狂ってもしまえない自分は大人しく早く寝るしかないんだ。

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