自分の心臓がオレンジ型になっている感じだった。

小説に書いてあって、つまりはどういうことなのか分からなかったけど、その表現が印象的で忘れられなかった。話の流れから想像するに緊張か興奮かそんなところだろう。

昨夜いくつかの本を読んで、夜中まで起きていた。でも今朝は早起きだった。

録画していた番組を見ながら食事をして、昼寝をして、起きたら宅配便が届いた。レコードだ。やっと来たぞ、と数日間さえ待ちきれなかったといった様子で開けた。

本当は明日か明後日、今週のご褒美にしようと思っていたけれど、再生できるか確認するという口実で最初から最後まで聞いてしまった。なんなら好きな面は何回も聞いた。

お菓子と牛乳を手に、冷房の効いた部屋で好きな音楽を聞くなんて最高の昼下がりだった。自分の心臓が円盤型になっている感じだった。それを回して全身に血液を巡らせるというのはあながち間違っていないような気もした。

それで夕方になった。夜は、開封の後、散らかった部屋を片付けて、本の続きを読みたい。

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