絶望の中で見つけた光みたいな声がずるいよ。

スーパーノヴァや超新星という単語が歌詞に出てくると胸がきゅっとなる。やっと始まったはずなのに、もう終わりそうなそんな感覚になる。

見たことなんてないのに、どんなものなのか説明もできないのに、そのあまりの眩しさを想像するだけで満たされる。まるで光っていないみたいな声で歌う光が好きだ。どこまでも地に足がついている声で、遠い宇宙のことなんて歌うから、本当になんでもできそうな気にさせてくれる。

寝る間際までと起きてから部屋を出るまでずっとアニメを見ていたんだ。移動中はずっと音楽を聞いていた。

眠かったのか眠くなかったのか分からないけれど、今日はぼんやりしていた。流れているラジオから好きな曲が流れてきたのがうれしかった。

買い物をして帰った。帰りにわずかな雨が降っていた。だれもそんな素振り見せないから降っていないんじゃないかと思った。

幻覚を感じているならそれでも別によかった。そのほうがおかしくなってしまえる気がしたのに、下校中の小学生が傘を持っていたから雨は確かになった。なってしまったという方が羨望のようでいいかもしれない。

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