恥ずかしくないように生きることは。

今日も目が覚めてしまったので、仕方なく映画を見た。それからまた眠って、起きたら日が翳って少しだけ部屋が暗くなっていた。

音楽を聞いて過ごす。同じ曲だと思ってた音源が違うアレンジでうれしかった。いいねぇって安らいでいたのに、隣の部屋から工事の音がしてきて怖くなった。何かの作業なんだろうけど、壁に穴が開く勢いで響くから不安になる。

予告されたって見ていないくせに、突然だと腹を立てる理由になるから困るよ。誰かのせいにできてしまうから嫌になる。

暗くなりきるまえに窓辺に座って、日の光で本が読んだ。恥ずかしくないように生きることはなかなかに難しいって主人公が思っていた。

なかなか、なんてものではない。なんなら恥に殺されそうになるほどなのに、それから逃げることは許されないのだから厄介だ。向き合って恥ずかしくないように努めることしかできない、なんて人間は孤独だろう。それなのに寄って集ってもっと端に追いやるから意地悪だ。

たった数ページで疲れたので閉じた。これから食事をする。

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