降られるまえに振り切って。

今朝、早く目が覚めた。まだ早かったけれど二度寝する気にもなれなくて起きた。

食事をして、見かけていた映画を少し見た。今読んでいる漫画の映画があったから再生したんだ。ちょうど読んだところあたりで時間になったから止めた。

着替えて部屋を出る。自転車を漕ぐ。まだまだ暑かった。

畑仕事の合間、縁に腰掛け煙草を吸う老人の前を通った。着なければいけないから着ているといった様の、最低限の服だけを身につけていた。

自分は、来なければいけないから来ているといった様の、最低限の愛想だけを持って行った。

昔好きだった曲がラジオから流れていて懐かしくなった。そして昼過ぎに帰る。買い物をして帰った。これ以上入らない鞄を肩にかけてまた漕ぐ。

音楽の再生ボタンを押したらランダムで再生して、好きな曲が流れた。ダウンロードしている曲から流れるんだから全部好きなんだけど、最近特に気に入っている曲だったから嬉しくなって検索し直してそのアルバムを聞いた。

車に追い抜かれた瞬間、水滴が腕に当たった。その車から飛んできたと思ったけれど、車が離れてもまた当たったから雨だと気づいた。

庭に撒くホースからの水が、歩道に飛んできたくらいの雨だった。晴れていたし、鞄は重いし、気にせず帰った。

窓を開けてぼんやり音楽を聞いていたら、土砂降りの音が聞こえて耳を向けると、ホースから直でかけられたような雨が降っていた。それから少しして雷も鳴り出した。

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