言葉にさえなれない感情なんていらないの。

不意に調べた歌詞にとてつもなく惹かれて、曲も知らないのに詩だけで少し泣いてしまった。何がそんなに響いたんだろうか。

数人の好きな人以外の言葉などどうだっていい。数人の好きな人以外の音楽も聞きたくないし、数人の好きな人以外のことなど考えたくもない。

こんなだからいつだって軟弱な過激派になってしまうのだ。誰にも刺さらない、誰にも刺されない、そんなところにいて生を感じるなんて無謀なのかもしれない。恵まれている、豊かの中にいる、から、甘えが許されて、なにも感じられなくなるのかもしれない。

でも、だからこそ言葉ひとつに心を揺らされるのかもしれない。それはきっと悪いことじゃない。弱いし儚いけれど、脆いことは悪じゃない。

昨夜、明日も起きなくちゃいけなくて、支度をして部屋を出なくちゃいけなくて、昼間はやるべきことを間違えず熟さなくちゃいけないって思いながら眠った。

今朝は目が覚めて、支度をして部屋を出て、眩しい世界へ飛び出した。何も覚えられなくて分からないことだらけだった。もう迷惑なくらい聞いていた。慣れたはずのことも迷えば抜け落ちるし、決めれば間違える。

考えても仕方ない、なんて考える余裕もなく、特に何も感じないまま昼が過ぎて夕方になった。帰りに、安いのか高いのかわからない玉ねぎをたくさん買って帰った。

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