中村屋初役の籠釣瓶花街酔醒
今月の歌舞伎座公演はあと2日です。
夜の部は全体を観ましたが、昼の部は「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」を一幕見席で初旬に楽しみました。
勘九郎さん七之助さん兄弟がともに初役で臨むとあり、ワクワクしていました。気持ちが晴れる話ではないからあまり好きではないのですけど。
江戸時代に起きた「吉原百人斬り」という事件をもとに三世河竹新七が書いた作品です。妖刀、村正の「籠釣瓶」は「ひとたび抜けば血を見ぬうちは納まらぬという妖刀」と言われます。
その力に憑依されたようになる主人公の勘九郎さんは本当に怖かった。今後、演じていくであろうスタートを観ることができて嬉しかったです。
私は、勘九郎父の勘三郎さんも拝見しています。以前の歌舞伎座「さよなら公演」でした。玉三郎さん仁左衛門さんのスペシャルな共演。今月、仁左衛門さんが同じ栄之丞役で出演なさっているのは感動でした。
また、先月は大衆演劇でもこの作品を観ています。劇団暁の座長、三咲暁人さんのセンスが光る作品でした。歌舞伎を観たからこそ違いが面白かったです。
私なりの感想をお話します。
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