シェア
古森 もの
2024年9月8日 15:31
愛よりも先に、生きるうえでのごく狭量な「正しさ」を学んでしまって、今まで多くの物事を傷つけてきた。それが自覚としてある。妹だったり、かつての親友だったり、相手は色々だけれど、生活における弛みのようなもの、横道にそれる不健康さを、かつてのわたしは許してはいけないものだと信じていた。 簡単に言えば、そういう「家庭」だった。必要な話し合いすらうやむやにされてしまうような沈黙による支配、その冷たさ。周
2024年9月7日 20:21
耐えられない、耐えられないと思う。指先が懸命に走る、その原動力がどこにあるのか自分でもわからない。熱い、とにかく熱い。心臓が燃える、頬と額が灯りだす。呼吸が上手くできなくなる。誰が分かってくれなくても、自分はここにいるのだと、ひしひしと伝わってくる。熱を出した時、自分の発する体温で、暖めなおされるようなあの感覚。ああ、わたしは最高に今ひとりだ、この世界はわたしのものだと、白紙を前にしてようやっと