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詩作品まとめ

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#影

【詩】夏の透影

【詩】夏の透影

 

時折
人はじぶんの影を見つめている
そういうとき
人は海のにおいをまとい
どこか遠くまで行ってしまいそうな気配に
わたしはとても怖くなる

瞳のうちにうろんな火を燃やし
星を墓標として汽車に乗った少年たちがいた
あの子たちの哀切はどこから訪ね来るのか
わたしたちを通り過ぎてなお
ホームには潮騒が響いて
その風を通すのは
胸にあいた硝子窓
どうしようもなく光が透ってゆくので
わたしたちの感傷は

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