GWは自分自身を見つめ直す旅をした
「今年のゴールデンウィークは、尾道の"みはらし亭"っていうゲストハウスに行ってみたい!」
彼氏のそんな言葉から始まった、今回の旅。
みはらし亭は、広島尾道の崖の上にそびえ立つ、築100年の古民家ゲストハウスだ。
元々は戦後旅館として使われていた後に、30年ほど空き家になっていた。4年前に改修工事が行われて、今では古民家ならではの味がある、素敵なゲストハウスに風変わりしている。
宿泊する場合、シャワールームやトイレは共同だけど、1泊2800円と安価に泊まることができる。(桜の間という個室の部屋だと、2人で7000円で泊まれる)
旅行に行くときはホテルに泊まることが多かった私からすれば、まず値段の安さに驚いた。
それにゲストハウスに泊まるのは初めてだったから、「どんな場所だろう」とワクワクした気持ちが大きかった。
【5月2日(木)】
みはらし亭までの道のりは、正直かなりきつい。
みはらし亭から最も近い駐車場で車をとめてから、15分ぐらいは歩いたと思う。石段を300段少し登らないといけなくて、足が完全に悲鳴をあげてしまった。
それでも何とか歩き続けて、やっと崖の上までたどり着いた。
「つ、、着いた〜〜〜」
みはらし亭の1階にはお洒落なカフェがあり、隣には宿泊客用の入り口があった。
▲カフェのテラス席。光が差し込んで、とても気持ちが良い^^
▲窓から見た景色。古びた扇風機が何だか可愛い。窓から見える階段を下に下ると、商店街に行くことが出来る。
私たちは「桜の間」という個室に泊まったのだけれど、部屋から見える景色がとっても綺麗だった。
▲部屋からの眺め。尾道市を一望できる。遠くにはしまなみ海道も見える。
▲お部屋で撮ってもらった一枚。天気が良くて、気持ちが良かった!
1階のカフェは、宿泊客のみ夜の12時までいることができる。
カフェに夜の食べ物のメニューがない代わりに、飲み物や食べ物を持ち込むことが出来るので、何か買って持っていくのも良い。
私たちは近くの商店街で夜ご飯を済ませてから、みはらし亭に戻ってカフェでくつろいだ。
お昼の様子とは一変して、店内は一気にバーのような雰囲気に。私はハイボールを一杯だけ飲んで、気になってた本を途中まで読んだ。
その後22時前には部屋に戻って、沢山歩いたこともあり、すぐに眠りに着いた。
【5月3日(金)】
翌日は7時30分に一階に降りて、朝ごはんをすませた。
ホットサンドとホットカフェラテを頼んだのだけれど、どちらも美味しかった。特に珈琲はかなりこだわっているみたいで、本当に美味い。
今回の旅行はいつもと違い、あまり計画を立てずに成り行きに任せた。
「たまには無計画の旅も良いなぁ…」
そう感じたのは、最近の心の余裕の無さが原因だった。
4月は心の余裕の無さからか、驚くほど多くの不運が起こった。
電車の線路にスマホを落としたり。
タクシーの中にスマホを忘れたり。
そして、道端でコケて顎を3針も縫う大怪我をしたりもした…(改めて振り返ると、何してるんだ自分…汗)
元々おっちょこちょいな性格ではあるものの、4月は異常だった。
思い返せば、ここ最近の私は目の前のことに追われすぎて、何だか生き急いでいた気がする。
「今日、私は一体何を生み出せただろう?」
毎日そんなことばかり考えて自分自身を追い込んで、限界を通り越していたことに全く気付かなかったのだ。
心の余裕がなくなった時
先日、福岡市長高島さんの「福岡市を経営する」という本を読んだのだけれど、とても印象に残った部分があった。
地上にいる自分の立場を離れて、「鳥の視点」で俯瞰して「こちらのほうがいい」という決断をする。
「虫の視点」で、自分の目でリアルに山積する課題や困難を見てしまうと、安易な道を選びがちになる。
「なるほどな…」
きっと最近の私は、目の前にある課題に目を向けすぎて、短い時間軸で成果が上げられる方法ばかり考えていたのだと思う。
もちろん短期間で成果が上がることは大切だけれど、そればかりに意識がいくと、時に間違った判断をしてしまうことがある。
例えるなら、木の根や幹を見ずに枝葉の部分ばかりに意識を向けるようなものだ。
もしかすると今回起こった沢山の不運は、私が「虫の視点」になってしまっていたことを気づかせてくれたのかもしれないなぁと思った。
そういう意味では、ゴールデンウィークで尾道に旅行したことは、自分自身を見つめ直す良いキッカケになった。
旅行というのは、日頃目の前の事に追われている自分を自分から切り離して、別の世界に導いてくれるところが好きだ。
だから何か物事に行き詰まったときこそ、旅に出掛けるのは良いかもしれないなぁ、とそんなことを感じた今回のゴールデンウィークだった。
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