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Photo by
yoshizuka
読書感想文 怪物と出会った日
多分ツイッターでノンフィクション作家の方が紹介していて買って読む。
スポーツ記者である著者がボクサー井上尚弥の凄さを言葉にできず
それならと世界中の井上尚弥のパンチを受けた選手に話を聞きに行く。
負けた試合について話を聞きに行くのだから話してもらえるのだろうか過去の傷に触れる事にならないだろうかと世界中を旅して回る。
読んでいて引き込まれるのは多くの人間が井上尚弥を凄さを際立たせる
負けた側の人間であるのと著者も同じ多くの人と同じ弱い人間でありながら
話を聞いていく度に成長していく様を感じられるからだと思った。
また選手以外の家族にフォーカスしている部分がとても生々しく夜中に試合のオファーが来た事を明かした夫に「井上君だけはやめて!」と深夜の路上で妻の叫ぶ描写は強烈だった。
出来過ぎなまでにきれいな終章も事実なのだからしょうがないと思える清々しさだった。
井上尚弥が現在進行形である今読めて良かったと思うとともに著者の次作もとても楽しみだと思った。
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