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映画「RRR」オフィシャルメモリアルブックレビュー「本書の実態は…『公式』の全面協力の下に書かれた『メモリアルファンブック』…つまりは『公式公認同人誌』だと思いますっ」

先般映画「RRR」のアルティミット・エディションという
円盤5枚組を購入して初めて「RRR」を視聴して…。
午前1時から見始めてトイレ休憩を挟んで4時過ぎまで観て…
引き続き吹替で朝の8時まで観るって無茶苦茶をやって…
一言で言えばこの映画にハマったワケでェェェ…

円盤お迎え編

初見感想編

アルティミット・エディション考察編

僕はオタクで…
「オタク」と言うのは…
ひとり残らず勉強熱心で…
要するに「RRR」のコトが詳しく知りたくなって…
一般大手通販サイトでは扱っておらず
…映画館の売店や松竹ストアで通販されていている
オフィシャルメモリアルブックを購入した次第です。

ドッギャアアアアン!!!
友情のバロムクロスはッ!
インドでは縦に繋がるのだッ!

メッチャクチャ丁寧に厳重に梱包されて
頼んでから2日後の今日届いたのです。
マツタケエライ!

構成はこうだ。
1.RRRファンの皆さんのアンケートによる名場面ベスト10!
ファンの皆さんの肉声が併記され早くも好感度大!
邦キチで大きく取り上げていた『ナートゥ』の場面は8位!
1位は特に秘すが…ヒントは「表紙を見ろ」!

あのさあ。

この冒頭の人気投票は1年前の今頃…
つまり「RRR」が2022年10月21日に日本で公開されてから
1周年を記念して行ったのだと思うのだけれど…。

「アルティミット・エディション」の意匠が「こうなった」のは…
1年前に行ったファンの人気投票の「結果」を受けてますよね…?

次いで
2.声優にしてRRRの大ファンにしてRRRの超熱心な布教者にして
「探偵オペラミルキィホームズ」のアンリエットさんの中のヒトの
明坂聡美さんのインタビュー記事!

ウルセエなあ!
オタクは声優さんを「役柄」で覚えるの!

次いで
3.登場人物紹介!
監督もエンディングに登場してますから勿論「登場人物」ですっ!

次いで本書の白眉!
4.RRR字幕採録!
あのねえ!
コレ凄いよ!
36頁に渡って藤井美佳さんが制作し…茨城大学人文社会科学部教授で
テルグ語地域の近現代史が御専攻の山田桂子さんが監修された
本作品の字幕を相当量収録し…その豊富に収録された字幕に…
熊本大学文学部教授の児玉望さんが…
アジア映画研究者でラジニカーントの「ムトゥ 踊るマハラジャ」の
字幕製作者でもある松岡環さんの協力を仰ぎながら…
ウルトラ詳細なテルグ語・文化解説を行っておきながら…
注釈に「本解説は「RRR」の公式見解ではなく…
著者による解説でテルグ語や文化背景に触れるコトで
更に作品を楽しんでいただくコトを意図したものです」と書かれ…

オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ…

「オフィシャルメモリアルブック」の「オフィシャル」とは…
「公式」って意味じゃないのか…という…
ちょっと何言ってんだかワケの分からない「注釈」なのである…。

つまり…児玉さんは…「RRR」のコトが大スキだと…
「解説」の体裁でぶっちゃけトークしてるだけってコト…?

「基本に愛のある解説」だから無限に許せはするが…。

次の
5.ヴィジュアルで振り返る「RRR」は写真集ですね。
僕はコンセプトアートとメイキング写真,
監督と主演2人の来日時の記念写真がイイですね。
日本とインドのポスターも掲載。

次は
6.コラムが4本。
執筆者は
インド神話学者の沖田瑞穂さん
映画研究者・批評家の北村匡平さん
南インド映画安宅直子さんの3人で
安宅さんはラージャマウリ監督のフィルモグラフィと
主演のふたりの詳細な解説の2本コラムを担当されており…
「コラム=囲み記事」の範疇を超えた充実した内容となってます。

その次が児玉さんによる
「テルグ語でこの映画のセリフを言ってみよう」
「テルグ語でこの映画に出てくる歌を歌ってみよう」
児玉さん…この映画のコトがスキ過ぎませんか…?

最後が
7.聖地巡礼ガイドで締め。

児玉望さん,沖田瑞穂さん,北村匡平さん,安宅直子さんの4人の執筆者のうち
沖田さんと安宅さんはアルティミット・エディションのブックレットでも
健筆を奮われております。

しかし何と言っても本書のMVPは児玉望さんであり…
全90頁中…実に40頁に関与されておられ…
本書誕生の原動力と断言して構わない。

巻末の見開きには何故か
「RRR双六(すごろく)」が掲載されてます。

本書はねえ…
「RRRオフィシャルメモリアルブック」と言うよりも…
公式の全面協力を得た
「RRRメモリアルファンブック」と呼ぶべき内容で…
つまりは…
児玉望さんによる「RRR公式公認同人誌」で…
本書が「こうなった」原因の大半は…
当然「児玉さんのせい」だと愚考する今日この頃です。

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