Vol. 33 路上生活者それぞれの共生の仕方について②〜道路掃除は地域貢献か？編〜|路上生活マガジン

冬になり街路樹から冷たい風に乗って、ヒラヒラと落ち葉が舞う光景が目立つようになりましたね。

目線を下げれば、道路一面落ち葉だらけなんて時も・・・

あれでズルっ！と転びそうになることあって、
実は困ったりしてるのは私だけ・・・？

皆さんこんにちわ。

都心で路上生活をしてます村瀬テロスタンと言います。
路上生活者、いわゆるホームレスという事になります。
さぁ、今週も路上生活マガジンのお時間がやって参りました！

さて前回は立ち入り禁止区域の取り扱いについてお話しましたね↓↓↓

『こんな所にいちゃダメだよ』って言われても戻ってきてしまう人たち等ですが、アレですかね？

野鳥じゃないけど、一種の帰巣本能というかなんというかそういうのが備わってるのかも！

しかし実際は彼らのような人間より、その土地との共生について考えている人間が大多数なのですよね。
それこそ地域の役に少しでも立とうという気持ちの表れではないかと感じますね。

では早速、 #路上生活マガジン 今週はこちら！

《路上生活者なりの共生への"意識改革"とその"仕方"について、パート2》

をお届けします！

ただいるだけではやはり『なんなんだあいつは！』とやはり目をつけられます。

そして酷い時には追い出されます💦
ただ路上者だからといって追い出そうとする人間もいるくらいですからね。

ただ慎ましくしてればいいわけでも無いのが実情。

誠に、世知辛いですよね〜😢

①寝床付近の道路清掃

日夜問わず、竹ぼうきを使って道路や大通りの掃き掃除をしてる路上者は多々おりまして。
その背景には"余計な事を言われたくない"、"寝床をその都度移されたくない"、"イタズラしてくる人よりは貢献してるアピール"といったことがあります。

その場所が気に入ってしまっては、少しでも長く居たいという気持ちは強くなりますからねー。
掃除して綺麗な状態を保ちたくなるのは当然かと。

〜なぜ自分達で？〜

冬でも地面にダンボール敷いて囲いも作らず寝てる人は、寝起きに顔やら何やら落ち葉だらけになって辛そうな人は多数います。

元のきっかけはそれを少しでも落ち葉やらゴミを除去して寝やすくしようという事からだと思いますが、結局それが日課になってなんて本人たちも思ってなかったのでは？

清掃業者がやるよりは自分達でやった方が、
はるかに綺麗なのでって言い張る人もいるくらいですから。
それで続けてるというのもあるのかと。

②管理事務所の動き

私たちの寝床一帯を管理している『東京第〇建設』からはあまりいい顔はされません。

むしろ出てってほしいというような態度を常にしています。
だからカラーコーンやバーを増やしたりしてるのでしょう。

ホントに迷惑な奴がそこにいたからなんですけどね😅

ただこちらも居させてもらってる感謝の気持ちを持ってやってるのですが、それがどうにも伝わらないのがなんとも・・・

〜なぜ煩わしく思うのか？〜

やはり本来居てほしくない場所に居座られるからでは？

もちろん、ゴミ散らかしたり夜な夜なうるさかったりしたら追い出される対象になるのは理解できます。

それに該当しない人も同じように見る。

結局は『同じ"路上者"だからこいつらも追っ払えばいいだろう』という感じが見てとれます。

労いの言葉一つかけることなく、なんならしかめっ面で写真撮ってどっか行くくらいですから。

それだけの人間という事で割り切るしか😅

〜加速する無理な要求〜

私が今の場所に来た当初は、寝床近くにゴミ捨て場があったのです。

もちろん路上者用にと暗黙の了解で与えられた物。分別もできる限りはこちら。

ですがゴミの山を見たら誰もが捨てるのは当然ですよね？

そりゃ都心を行き来する通行人の数々も捨てていきます💦
しかしその管理が億劫になったのか、いつの日か『お前らここにゴミ捨てさせるな！』とその管理を全てをこちらに任せてきました！

「通行人にはどう説明すればいいのか？」

↓

というHow toに関しても『知らねーよそんなの！』と丸投げ・・・

↓

完全なる職務怠慢ですよ💢

我々で道路横に注意書きの紙を設置するなど工夫をして。

これくらいの仕事もしないなんて愚かとしか・・・

③周囲の人の見方

掃除をしているとたまに色んな人から声かけされますが、通行人やバスの運転手等の中には『清掃業者の人』ではないか？という認識が大きいようです。

「違います、有志のようなものです。」と言うと「そうなんですかー。」と感心されて終わります。

"一銭も貰ってないのによくやるなー"とでも思ってるんでしょうか？
そんな感じで面白半分で声かけてくる輩もいますが、
そんな時は皮肉たっぷりで返してます。

『お金貰えなくても、今アンタみたいな人と話してるよりは気は楽ですよ。』ってね笑

〜たまの労いの言葉〜

高速バスの運転手などの方は会うと「ご苦労さまです。」なんて声をかけてくださって。

あと同じ運転手でも外国人なんかは「これ貰ってください。」と言ってコーヒーやパンをくれたりということも🫢

これはまれなんですがね・・・

言われたくてやってるわけじゃないですが、一声貰うのとそうでないのではモチベーションが違ってきますね！

④最後に

路上者でなくとも街を綺麗にしようとしてる人は多いです。
ただボランティア精神でやってる人同様、周辺を掃除してる路上者も目的は同じ。

単純な"綺麗にしたいから"という理由です。
その背景は別としてね！

なので、《路上者＝無法者》という
イメージは軽減しても良いのでは？

と私は考えます。

それでも馬鹿な事する輩は徹底的にやっていいとも考えてますが😄

というわけで今回はここまで！

次回はこちら！

『共生の意識③』

来週も共生についてお話ししましょう。

それではまた！

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Have a nice day！ by 路上より。

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