挫折から学んだ執筆のコツ6選
正直、この記事を書こうかとても迷ったが、noteを書く方々の悩みを少しでも解決できればと思い、わたしなりにコツをまとめてみた。
というのもnoteを本格的に始めて、約1年半が経った。
1〜2週間に1記事というスローペースでありながら、年間13万PVと多くの方々に読んでいただいた。(本当にありがとうございます…!)
実は5年前にもnoteを執筆していたが、全く読んでもらえなかった。そんな挫折を経ながら更新していく中で、少しずつ執筆のコツを掴んでいった。
1) 読者を想像する
わたしのnoteは、どんな方が読んでくださっているのだろう。
去年の春ごろは、書きたいことを好き勝手に書いていた。
しかし、noteを始めて半年が経ったころ、誰かの役に立っているのだろうか、と考えるようになった。
それからは、読者の方を想像してから筆を執っている。
わたしの場合は、夫婦ふたり暮らしの知恵、ミニマリストの生活、デザインに関することなどを発信している。
そんなことから、フォロワーさんは共働きの方、夢に向かって活動している方が多い。だから、同じ境遇の方々に共感してもらえたり、学びがあったりする記事を心がけている。
貴重な時間を使って読んでくださっているのだから、少しでも読者の方の力になりたいのだ。
読者層が分からない場合は、フォロワーの方が他にどんな方々をフォローしているのかチェックしてみるといい。なにか、新しいヒントが得られるはずだ。
2) 文字数を考える
読者層が見えてきたら、今度はどんな時間帯にフォロワーさんが記事を読んでくださっているのか、みなさんの生活を想像してみる。
わたしのフォロワーさんは、通勤の移動時間や昼休み、就寝前が多いのでは?と思う。実際に「いいね」の通知がくるのも、これらの時間帯が多い。
となると、負担なくサクッと読める方がいい。どの記事も5〜6分で無理なく読めるよう、2000〜2400文字を目安に執筆している。
一般的に読書のスピードは、原稿用紙1枚(400文字)で1分と言われている。つまり、400文字×5〜6分で、2000〜2400文字になる。
この数字を目安にしつつ、状況がより伝わるようにイラストを入れながら記事を作っている。
3) 書かないことを意識する
これはデザインを勉強する中で、学んだことだ。
あれもこれもと情報を詰め込みすぎたフライヤーは、情報過多で見る人を疲弊させてしまう。
文章にも、同じことが言えると思う。伝えたいことを事細かに説明しすぎると、読み手は疲れてしまう。
だから、書かないことを意識する。
まずは要点を絞って、少し多いかなぁと思う量を書いてみる。ある程度書けたら、今度は削り落とす作業をする。そうすると、伝えたいことに焦点を当てた文章ができあがる。
ただし、この方法は一概にいいとは言えない。
どんな記事かにもよるので、ご自身の書きたい内容と照らし合わせながらトライ&エラーを繰り返していくと、ベストな文章量が見つかると思う。
4) 目で文章量を見せる
noteのユーザーの多くが、スマホで記事を読んでいると思う。となると、端から端まで文字がびっしりと並んだスマホの画面は、どうだろう?
スクロールして、永遠に黒い文字が並び続けたら…?
わたしなら画面を閉じてしまう。
ポンコツなのだろうか。なんとなく、読む気が失せてしまうのだ。揺れる満員電車の中で、一文字一文字注意深く読むほど、心にゆとりがない。
だから、改行を意識している。なぜか、ところどころ画面に空白があると、不思議と「読めそう」と感じ、スクロールしてしまうのだ。
漢字も同じ。画数が多いので、真っ黒になりやすい。
だから改行、漢字とひらがなの比率を意識して文章を書いてみると、いいかもしれない。
5) 執筆5割、添削5割
「文章の肝は、推敲と添削だよ」
前職で広報業務をしていた時に、大ベテランの先輩が教えてくれた。
広報誌に掲載する記事を執筆するのだが、推敲と添削を何度も繰り返す。
まずは、納得がいくまでひとりで執筆と推敲を繰り返し、その後は課内全員が目を通して添削する。わたしが執筆した記事は、みんなの赤ペンでいつも真っ赤だった。
でも、信じられないくらい文章の精度が上がる。同じ状況を説明しているのに、添削後は誰が読んでもスッと頭に入る文章になるのだ。
文章は、書いて終わりではない。執筆に4時間かけたなら、推敲や添削にも4時間かける。
時には家族や友人など、初見の方に読んでもらうのもいいと思う。それくらい、添削は肝なのだ。
6) AIを利用する
正直なことを言うと、苦手な作業はChatGPTに頼っている。
わたしの場合は、タイトルを考える時に使っている。あとは、フォロワーさんが読みたい内容になっているのか。共感できて、具体的な学びがある記事なのか。
ChatGPTには、編集者のような役割を担ってもらっている。
ただし、使用には注意点が必要だ。
考え方は人それぞれだと思うが、好きな作業はAIに任せてはいけないと個人的には思っている。
文章を書く人であれば、執筆は全て自分の手でやる。AIに丸投げしては、いけない。
同じ事実を伝えるにしても、人によって伝え方が変わる。それこそが個性だし、その人の文章の魅力だからだ。
困った時にちょっと頼りになる編集者、くらいの距離感でChatGPTを利用してみるのは、いかがだろうか。
まとめ
先ほども述べたように、この記事を書こうかとても迷った。
なぜなら、「戦略的に書いていたのか」と、フォロワーさんをガッカリさせたくなかったからだ。
でも、純粋に楽しんでnoteを執筆しているのも、また事実。
生まれた文章が、少しでも多くの方に届きますように。そうやって、創意工夫をしていくうちに、俗に言う“コツ”というものができあがったに過ぎない。
コツと言えばコツなのだが、それ以前に書くことが好きだから書いている。それだけだ。
ただ、これらはあくまで個人的な見解。少し参考にしてみようかな…くらいで受け止めていただけたら嬉しい。最大のコツは、楽しく書くことだから。
みなさんの文章も、わたしの文章も、少しでも多くの方々に届くことを切に願っている。