ムラカミ(青森移住1年目)

2024年5月~青森生活開始。 飲んで食べて、ドライブして、青森最高! ・ ・ ・ 地元民は言った「あいつは冬を知らない」と。

ムラカミ(青森移住1年目)

2024年5月~青森生活開始。 飲んで食べて、ドライブして、青森最高! ・ ・ ・ 地元民は言った「あいつは冬を知らない」と。

最近の記事

【青森に移住したので作曲はじめます】「ピンクムーン八戸」

1.きっかけ さてさて、青森に来てからというもの、一人で黙々と音楽を作る時間が増えました。 仙台にいたころもたまに作っていたんだけれど、こっちに来てからは、人、文化、もろもろに影響されてか、まずは一曲作りきる、みたいなことができるようになった気がする。 一人だけで歌っているのもそれはそれで楽しいんだけど、やっぱり誰かに聴いてほしくなっちゃって。特にメッセージ性のない曲ばかりで、日記みたいなものなんだけれど。 まあ、単純に承認欲求ですね。これ。 (SNSなんて辞めてやるー、

    • 【青森に移住したので、私小説はじめます】「汚し屋」①

      1.汚し屋稼業 「さて。はじめますか。」 そう言って、彼は、ペンキを道路いっぱいにぶちまけた。鉢植えを掘り返し、剥がされたポスターをゴミかごから取り出し、電柱に張り直していく。華麗なる彼の“悪行”は、実に要領よく、かつ精確に行われた。 彼は“汚し屋”だったのだ。 さっきまではモノクロだった街も、今日も彼の手によって作り替えられてしまった。 2.記者 昼下がりの薄暗い喫茶店で、窓際の円卓に向かいあって座っている男女の姿は、まるでちぐはぐで、異様な光景だった。 極彩色

      • 【青森生活記録vol.1】迎えたる冬

        1.はじまりはいつも雪 青森生活をはじめてから半年が経過し、ついに恐れていた事態が発生した。 雪である。冬の到来である。 それは実家に帰省し、スタッドレスタイヤに履き替えた帰り道の出来事だった。 帰青中、滝沢PAを過ぎたあたりから雪が舞いはじめ、津軽ICを過ぎたあたりで道路が白くなっていくのを見たときは、タイミングの悪さ(良さ?)に震え上がった。 吹き荒ぶ雪、狭くなる視界。 思考までもが白く濁り、眼前と迫りくる長く厳しい冬への恐怖と不安から、遠い目をしかけたその瞬間、