![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136995826/rectangle_large_type_2_100d8ac6866dc04121fa0ff2383c1ac3.png?width=1200)
Photo by
hana_so14
エジソンは子どものころ、「1+1=1」を証明した
金沢21世紀美術館の長谷川祐子さんが、
日本の芸大美大の学生たちのアートには
「とてもポエティック(詩的)で、感覚的な作品が多い」
けれども、批判性があまりない、といっている。
(『プロフェッショナル 仕事の流儀 アートは人を「自由」にする』)
批判性とはなにか、というと、
「今を疑うこと」
と。
目の前にあるものを疑ってかかるということです。自明のものとして、全面的には受け入れない。「何か間違っているのではないか」というだけでなく、「別の見方があるのではないか」「別の美があるのではないか」でもいいと思うんです。それも批評性になると思いますね。
それは教育の問題かもしれない、ともいっている。
ちょっと古い本(2008年)だからかもしれないが、
でも「探究の学習」が導入され普及してきたとはいえ、
教科書を使って、「正解」を求める型の教育はまだまだ主流だし、
いったん社会へ出て大学院で学び直すとしても、
それはやはりテキストを使ってツールを使いこなせるようになって、
という正解追求型の学習を好んでいるように感じる。
エジソンは子どものころ、
「1+1=2」
にどうしても納得しなかったという。
「1+1=1」でもいいんじゃないか、と。
誰にとっても、「1+1=2」は自明の理(ことわり)だ。
だけどエジソンは、どろ団子を使って、
「1+1=1」
を先生に見せてあげたという。
ホントにこれでいいのか?
「今を疑うこと」をルーティンにしなければいけない、と思った。
『プロフェッショナル 仕事の流儀 長谷川祐子 キュレーター アートは人を「自由」にする』 編者 茂木健一郎・NHK「プロフェッショナル」制作班 NHK出版 2013年