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学校にいかない選択をした子どもの可能性を広げるために

新聞の投書欄から、

「『不登校』希望ある別の呼び方を」

という投書が目に飛び込んできた。(朝日新聞2024年11月10日付朝刊)

北海道の44歳の女性。
娘さんはコロナ休校を機に学校に行かなくなった。

中学校の担任の先生が、成績表を持ってきてくれた。
欠席日数は97日。備考欄には「体調不良」と書いてある。

先生から「体調不良、ってことでいいですか?」と尋ねられた。
娘は体調不良ではない。
ピアノのレッスンには行けてるし、読書もする、家の手伝いもする。

いたって前向きに、元気に過ごしている。ただ学校に行っていないだけ。

投書より

ほかの家では「体調不良」ではなく「不登校」と書いてあることもある。
じゃあ我が家も「不登校」で、
といってからずっと、違和感を感じていた。

学びの方法は多様であることを娘から教えてもらった私たち家族にとって、「不登校」には強いマイナスのイメージがあり、娘の選択が肯定されていない気持ちになる。

投書より

不登校は増えている。
いろんな事情で学校に行かなくなってしまったが、
行かない選択をした子どもの意思が尊重されるような、

可能性を広げていける希望のある呼び方がないものか。

投書より

子どもの権利条約では、
「子どもの最善の権利の尊重」が明記されている(3条)。

学校に行くのが正しい選択肢なんだろうが、
子どもが選んだ選択肢を正しくするために努力する権利を守ってあげるのも、大人の役割だ。