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失敗できない、勝負どころ、崖っぷちなときこそエンジョイメント

本田圭佑のつぶやき

クロアチアとのPK戦の直前。
ABEMAで解説をしていた本田圭佑が、
「楽しみません……?」
と、遠慮がちにつぶやいた。
本田圭佑らしくない、ホントに遠慮しいしい、
(そんなことムリですよね)という心の声が聞こえる、
そんな小さなささやきだった。

挑戦、振り返り、やりがいを感じる

『経験学習リーダーシップ』によると、
経験からな学ぶ力には5つの要素がある。

①ストレッチ(挑戦する力)
②リフレクション(振り返る力)
③エンジョイメント(やりがいを感じる力)
④思い
⑤つながり

『部下の強みを引き出す 経験学習リーダーシップ』 p42-44

①ストレッチ
高みに向かっていく、より高い目標を設定する力

②リフレクション
仕事経験を適切な形で振り返ることができる能力。
失敗経験を他人のせいにしないだけでなく、成功体験もきっちり振り返る。

③エンジョイメント
①②だけでは修行僧のようになるので、
楽しむこと、やりがいを感じる、やる意味や意義を感じる力

④思い
目標、信念、価値観、ビジョンなど。
自己成長に関する思い。

⑤つながり
背中を押してくれるような他者とのつながり。
励まし、応援、承認してくれる関係性。

自分はどうか? エンジョイしてるか?


ワールドカップ優勝経験のあるドイツを破って、スペインも倒して、
その間に格下のコスタリカに負けているのを立て直した。
新しい景色を見るという信念、
日本代表というつながり。

エンジョイメントだけが、足りなかったかもしれない。
本田圭佑のいう「もっと楽しみません……?」。

クロアチアを相手に互角の勝負ができた。
あとは時間との戦いでも、激しいコンタクトでもなく、
ボールを蹴ってゴールに入れる、という、
サッカーのいちばんプリミティブな楽しさがそこにある。

翻ってみて、自分はどうか。
仕事でエンジョイしてるか?
生活でエンジョイしてるか?

ということを考えたクロアチア戦だった。


『部下の強みを引き出す 経験学習リーダーシップ』 松尾睦 ダイヤモンド社 2019年