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とんかつの「かつ」ってなんだっけ?

友だちとお昼ごはん食べてて、

とんかつの「かつ」ってなんだっけ?
「カツレツ」から来たんじゃない?
その「カツ」はなに?
「カツレツ」ってひとつの単語じゃなかったっけ?

っていう他愛もない話をしていた。
食べてるのはそばなのに。

「でも、カツレツって牛肉じゃなかったっけ?」
「たしかに。豚じゃない……」

「カツレツ(カツ)」の語源は、フランス語の「côtelette(コートレット)」。

「côte(コート)」は「あばら骨・骨付き肉」という意味。
「côtelette(コートレット)」は、
骨付きの肉を薄く切って焼いたり揚げたりした料理を指すらしい。

明治時代に西洋料理が日本に入ってきたとき、
フランス語の「côtelette」 を日本語風に発音し「カツレツ」となった。

初期のカツレツは「ビーフカツレツ」が一般的だったが、
豚肉を使った「豚カツ(とんかつ)」が後に広まり、
「鶏カツ(チキンカツ)」も仲間に入り、
日本独自の料理として定着した。

じゃあ、「lette」 は? どんな意味?

「lette」 は、 「小さいもの」「可愛らしいもの」 を意味する。
だから、
「côte(コート)」 → 「あばら骨」「骨付き肉」
「lette」 → 小さいもの、可愛らしいもの
つまり、「côtelette」は「小さな骨付き肉」「細かく切った肉、から、
骨付きの肉を薄く切って調理する料理、となった。

ちなみに、ほかに「lette」を含むのは、
・omelette(オムレット) → 「小さな卵料理」→ オムレツ
・tablette(タブレット) → 「小さな板」→ 錠剤やチョコレートの板など
・violette(ヴィオレット) → 「小さなスミレ」→ スミレの花(violetの指小形)

ところで。
そばを食べながらとんかつの話をして、
わからないからスマホで調べてその場で解決した。
会話は弾み、食事も美味しさを増したかもしれない。

逆に、わたしひとりで食事しているとどうなっただろうか。

わたしはけっこう、ひとりごはんに耐えられる、というか、楽しめるタイプ。
ビジネスホテルでの朝食とか、平日のランチタイムとか、
ひとりで食事をしている人を見かけると、
きまってスマホを見ながら食べている。

なんかもったいないなあ、と思う。
せっかく食べているんだから、
味に集中する、っていうのもいいし、
どうやってつくってるんだろうか想像するのも楽しいし、
今日の夜は何を食べようか思案するのもいいし。

というより、お行儀よくないな。
片手にスマホ、片手にお箸。
スマホを持つ手はテーブルに肘をついている。

カップルでいて二人でそれをやってるのを見ると笑っちゃう。

だから、わたしはひとりごはんのときはスマホを見ないようにしている。
誰も見ていないくても、お天道さまはちゃんと見ている。

でもつい見ちゃうんだよなあ、「ピン!」って、LINEが来たぞって、スマホが教えてくれると。