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Fuwa Khadi
今日は久しぶりに太陽も覗き、少し初夏のような陽気でした。
展示会後は作品をクリーニングに出したり コットンの場合は
ち洗濯機を使って洗ってみたりします。
02collectionで一番おすすめしたいFuwa Khadiを水に通してみました。
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Khadi 手紡ぎ手織りの布。
インド独立の父 ガンディーの「自活なくして自立無し」の哲学より見直された布です。
インドは南の国としてのイメージもあり 特に日本ではKhadiというと
夏の薄手の綿織物として人気があります。
ですが やはり2月などは首都デリーでも雪は降らないまでも
ダウンがあってもいいほど寒くなります。
日本ももちろんその時期は寒くなりますが そんな時に
気軽に 日々着られる織物があったらと思い 厚手のKhadiを探しました。
muni*では基本的に手織り布を使っています。
細番手のKhadiは糸を紡ぐのに多くの時間を要します。
効率をあげ 糸を多く巻き取るアンバーチャルカという糸紡ぎ機を使います。
自活のために見つけた手段だと思います。
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しかしこのKhadiはシングルチャルカという 車輪のような糸車で紡いだ
昔ならではの手法をとっています。
糸が太く 巻き取る時間が少し早いため可能なのです。
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ざっくりと緩やかに織られたKhadi。
冬らしい手触りを楽しめるよう ブラッシングしてふんわりとした毛足のある雰囲気に仕上げました。
こんな表情のKhadiはあまり見かけたことはないのではと思います。
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ふわりと波打つgauzeを裏地に。
空気を含んだ2枚の生地を重ねて温かく。
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どちらもコットンでケアもしやすいのも魅力の一つ。
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今回つくったアイテムは2つ。
袖が大きめのカーディガンは手包みのボタンをずらりと並べてポイントに。
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ワンピース プルオーバーの羽織りとして。
腰に引っ掛かるくらいのちょうど良い丈です。
後ろは少し長めに。かがんでもウエストが見えにくいように。
こんなふうに長めのシャツ 膨らんだパンツ カーディガンを重ねても素敵ですね。
オフタートルのプルオーバーはチュニック丈。
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寒い時は首元が覆われていると安心しますよね。
ゆったりとしたオーバーサイズ。
袖口を少し捲ると ガーゼが表に見えてそれも雰囲気が良いです。
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後ろにはこれまたボタンをずらっと並べて。
ほとんど飾りで、実際の開閉は数個のあきになります。
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ポケットの入り口には真鍮の小さなボタン。
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ふんわりしたスカート 膨らんだパンツなど緩やかで空気の様な軽い組み合わせも素敵だと思います。
スウェットでも ウールのセーターでもないFuwa Khadi。
今年の秋口は新しいKhadiの魅力を楽しんでもらえたら。
自分も楽しみにしつつ 心を込めて制作にあたりますね。