
なぜ?には感情で答えてみよう!
今日は、「なぜ?には感情で答えてみよう!」という話をしていきたいと思います。
ぼくたちは、なにかと理屈で理由づけをしがち
もうすぐ4月ですね。新しい環境に入ったり新しい仕事を始めたりする人もいる思うんですが、逆に、なかなか新しい仕事に着手できないとか、環境を変えることにためらいがあるって人も結構いると思います。
そうしたときに、ちょっと注目してほしいことがあります。それは何かというと、だいたいの人が、自分がどう今どういう行動をとっているかっていうことの理由を”感情ではなく理屈で考えようとする”ということです。
例えば、「今自分が仕事を辞めたいと思っているんだけれどもなかなかやめられない。」ってなったときに、今の仕事をなぜ自分がやってるかっていうことに対して理屈で妥当性を説明しようとしてしまうんですね。
例えばこんなふうに。
「今の仕事は給料が良くて」
「同僚にも恵まれていて、上司にも恵まれていて」
こんな風に、何か理屈で自分がやってることの妥当性や、それがいいことだっていう理由付けをしがちなんです。けれども今日提案したいのは、今やっていること、なぜそれをやってるのか?っていうことに対して、『感情で答える』っていうのをやってみてほしいんですね。
なぜ?に『感情で答える』ということ
『感情で答える』っていうのはどういうことかっていうと、感情とは簡単に言うと「一言で言える気持ち」なので、「なぜそれをやってるんですか?」って言われたときに、「こういう気持ちになれるから」とか、「こういう気持ちでいられるから」っていうふうに答えるってことです。
例えば先ほどの例で言うと、「今の仕事をやっている理由」に対して、
「居心地がいいから」
「安心だから」
とかね。
こういうふうに、自分が今その仕事をやっている理由に対して『感情で答えていく』、『思いつく感情をひたすらノートに書き出していく』といいです。
「居心地がいい」「安心だから」という感情の理由があるってことは、逆に言えば、「不安でいたくない」っていうことの裏返しでもあるんですね。「不安でいたくない」。
つまり、今この仕事をやっている理由は、「お給料がいい」とかいろいろ理屈で理由づけをするんだけど、『感情的理由で答える』のであれば、「不安になりたくないから」この仕事をやってるんだ。
ということがわかってくるわけです。
そうすると、今この仕事をやっている理由は単に「不安な気持ちになりたくないから」この仕事をやってるんだっていうことが理解できるわけです。
そういえば、理屈はいつも後付けだった
では、そこに気づくのがなぜ大事か?っていう話ですが。結局、自分が今やってる事の正当性を理屈で説明しようとしても、それは全部後付けであることがほとんどだからです。最初から後付けなんだから、後からいくらでも覆されてしまう。悔いが生まれるのもこれが理由です。
なので、自分の感情的な理由に気づけないと、どんな選択をしても、自分が選択したことの正しさを後から理屈づける、そういう行動の仕方になっていってしまうんですね。
そうすると、自分の感情的な理由は無視して選択をしていることになるので、当然、感情的な理由に対して適切な選択や行動をとることができません。
さっきの例で言うと、今の仕事をやっている感情的理由の「不安な気持ちになりたくないから」っていうところ。これがもし根本的な感情的理由としてあるのであれば、それは他の全ての行動においても適用されている可能性が高いんです。
だからもし今人生がなんとなくモヤモヤしてつまらないなぁというふうに思うのであれば、この「不安になりたくない」っていう気持ちと対峙しない限り、このモヤモヤは晴れないかもしれないんですよ。
『感情的な理由』を明確にすると、やるべきことはクリアになる
このように、今自分がやってる事に対して「なぜ?」と質問をする時に、『理屈ではなく感情で答える』ということをしてみると、自分の根本的な行動理由が見えてきます。
そうすると、「ここに向き合わない限りは、選択や行動は適切なものになっていかない。」ということがわかってくると思うんです。
これから4月になり、いろいろ環境の変化があったり、「新しいことをしようかどうしようか」と迷っている人も多いと思うんですが、まずは現状今自分がしていることに対して「なぜそれをやっているのか?」、この質問に感情で答える形で、答えをノートに書き出してみてください。
そして新しいことをやろうとするとき、やるかどうかで迷っているときも、「なぜ迷っているのか?」。
これに対して理屈ではなく感情的な理由を書き出してみてください。そうすると、これをやることがいいかどうか?という理屈は二の次なんだとわかります。自分が向き合わなければいけない部分っていうのは、この『感情的な理由』の部分なのかなっていうことが、わかってくると思います。
ぜひ、試してみてください。
この記事が音声で聴けるラジオはこちら。
むねを
いいなと思ったら応援しよう!
