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「私わかってます」って顔してる人

感情スキル『肯定』は、自己肯定感につながる

今回は、感情スキル『肯定』について書きたいと思います。

感情スキル『肯定』とは、文字通り、自分の感情を肯定できることになります。

ぼくは自分の感情を否定した瞬間から自己否定が始まると考えていますが、逆にいうと、自分の感情を肯定できる人は、もれなく自己肯定感が高いです。

つまり、感情スキル『肯定』が高まると、自己肯定感もセットで高まっていくことになります。

数年前までの自分を思い出すとよくわかるのですが、ぼくは自分の感情を否定して、抑えて、抑えて、溜めて、溜めて、ってしていたときほど、「おれなんて生きてる価値ないんだ」って思ってましたし、奥さんにもそう愚痴っていました。

その後メンタルがつぶれて会社を休職したことがきっかけで、心底変わりたいって思うようになり心の勉強を始めたのですが、振り返ってみると、

・自分が感情を否定せずに認められたり
・自分の感情を肯定できるようになるにつれて

自己肯定感が高まってきたって実感がすごくあるんです。

なので読者のみなさんの中に自己肯定感が低いことで悩んでいる人がいるなら、「まずは自分の感情を否定せずに肯定できるようになること」を目指すのはどうでしょう?と、オススメをしたいです。

「私わかってます」って顔してる人ほど、意外と感情スキル低めの可能性がある

感情スキル『肯定』と、感情スキル『許可・受容』を分けたのには理由があります。

感情スキル『許可・受容』は、

・どちらでもよい
・どんな風でも良い
・受け入れる
・認める
・許す

という優しいイメージですが、

感情スキル『肯定』は、もっとハッキリと、肯定するイメージです。

・良いか悪いかでいったら良い
・YESかNOかならYES
・プラスかマイナスならプラス

のように、ハッキリと自分の感情を肯定してあげられることと考えます。

例えば、旦那さんと喧嘩になったシーンを思い浮かべてください。自分もカッとなって頭に血が上ったとします。

このとき、感情スキル『許可・受容』はある程度できるけど、感情スキル『肯定』の力が弱い場合、どうなるでしょうか。

きっと、
「私はもう(自分がカッとなった理由)わかってます」って顔して、
「(え、あなたは何まだ怒ってるの?早くケンカ終わらせましょうよ。)」って、

自分からケンカの終息を図りがち、ではないでしょうか。

これは心のことを学び始めた人が陥りがちなパターンの一つでもあるのですが、ノートなどで内省や自己対話をして自分の感情認識が得意になっていくと、あらゆる人間関係を自己完結で終わらせてしまうようになる。

ということが結構あります。

確かに、ノートしたり感情ケアの練習によって、自分がカッとなった理由がわかり落ち着くことができる、そのこと自体はとても素晴らしいことなんですが、それだとあくまで自己完結で終わってしまうんです。

本当は、カッとなったその感情を旦那さんにしっかりとぶつけてあげたほうがいい。

なぜならそうしないと、

・旦那さんはあなたの怒りをきちんと認識することができず、結果的にあなたが傷つくような行動を悪気なくとってしまうようになる。
・旦那さん自身も感情が消化不良になるので、余計に無視や不機嫌などでケンカを長引かせる原因にもなる。

からです。

自己完結は自分の感情を肯定できない人の自己保身

ぼく自身がまさにこのパターンで、自己理解、自己対話が進めば進むほど、ぼくは無意識に人間関係をすべて自分の脳内で自己完結させてしまうようになっていたんです。

奥さんとの関係でいうと、ぼく自身の自己理解が進めば進むほど、ぼくの方は奥さんのどんなイライラ、不機嫌に自分の感情が動いたとしても、その後ノートで解消して翌日には忘れる→つまり自己完結するようになってしまいました。

ケンカ自体は減っていきましたが、知らないうちに奥さんの方にはとてつもなく不満が溜まって、気がついたら大きな溝ができていました。

奥さんの方から見ると、「本音を言わない男」に映ってたようなんですよね。だから自分も本音を言いにくくて、感情の矛先が見つからずに不満になる。

「たくさんの人を観察して心理に詳しいです」
「なぜそう考えるのか?なぜ悩むのか?僕は、わかってます。」
「当然、あなたの不機嫌に僕自身は左右されません。」
「いいですよ、怒っても大丈夫です、僕はノートをします。」

って、「私わかってます」って顔して自己完結していたら、「ケンカし甲斐のない、本音を言わない男」ってすぐ隣にいるパートナーに思われていたなんて、ほんとに笑える話です(笑)


A:「カレーにする?ラーメンにする?」

B:「どちらもいいよね」

A:「そうだね、どちらもいいね」

と許可したり受容できることも大事ですが、

A:「絶対カレー!」

B:「絶対ラーメン!」

と、自分の感情をお互いが肯定しているからこそぶつかり合う、異なる意見を交わし合う、そういうことも、身近な人間関係であるほど大事ではないでしょうか。

それにはまずハッキリと自分の感情を『肯定』してあげられるようになること。

たとえ、相手が鉄壁の理論武装をしていたとしても、どんな正論や辻褄のあった思考の持ち主であろうとも、そんなことはあなたの感情を取り下げたり引っ込めたりする理由にはなりません。

あなたがそう感じた。その感情を誰よりも肯定してあげてください。

それは決して後ろめたいことではありません。そして、それは決して相手を否定することにもなりません。最初は怖いかもしれませんが、長期的にはきっと周りの人との関係にもよい影響を与えると思います。


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