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秘儀「片目殺法!!」~絵を片目で観る~
「片目殺法!!」、、、って、、、、
「殺法」さっぽう、、、って、、、何十年ぶりに聞いたわ!!笑
さて、
[量感を捉える(リアリズムの3要素その③)]
で話してた「片目でみる方法」ってやつです。
人間は物を見る時2つの目で見て立体を捉えます。
そのことは理解できている前提で話しますね。^^
物理的に2次元の平面である絵画を両眼で見ると、脳は「平面」だと捉えます。
右目と左目、2つの目で見るから立体(奥行き)を感じるのであれば、平らなモノは「平らである」と平面であることも認識してしまいますよね。^^
絵を描くにあたって、自分の絵の空間、立体が上手く表現できているかを判断する際にはこれは弊害になります。
立体を表現したいのに脳みそは平面だと捉えていますから、、、。^^;
そこでね、
片目を瞑って、片方の目で観でください。^^
片目で作品を観ると、絵のモチーフが不思議と飛び出てきます。
厳密に言うと、立体を感じる、立体を感じることが出来る、ってことでしょう。
そうしたら、空間、立体を感じる事が出来るので、歪みがあると気付くことが出来ます。^^
「陰」(かげ)のつもりで描いてたけど「汚れ」になってるとかね。
「片目殺法!!」ってそういうことです。^^
始めのうちはね、
片目で観ても立体、空間を感じる事はなかなか出来ないかも知れませんが、
慣れてくると出来るようになります。
片目で観て空間を感じれない場合は、「とびでろ~」と念じてみて下さい。^^笑
注意する事は、作品自体が奥行きのないものをモチーフに書いた場合は、この「片目殺法」は使えません。例えば、壁だけを真正面から見て描いている場合だとか、極端な話、抽象画であるとか。笑
僕は若かりし頃デッサンをしていて、先輩からこの「片目殺法」を教わったとき感激しました。だって、デッサンが飛び出すのですから!!
そして、どこを直せば良いのか(全部ではないですよ。笑)一目瞭然で分かるようになったからです。
もしね、それでも難しいようでしたら、バロック、ロココの絵を片目で観てみて下さい。
僕のおすすめはやっぱしレンブラントかな。もしくはカラバッジオ。
彼らの絵は、明暗での量感表現が顕著ですので、飛び出やすいです。^^
是非、やって見て下さいね。^^