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#1 読みたい!知りたい!気になる新刊 : 2022.11月前半

世間では毎日たくさんの本が出版されています。
読みたい本は増えるのに本を読む時間には限りがある。読みたいと思っていた本はどんどん新しい本に埋もれていき、頭の隅から弾き出されてしまう。そんな日々です。

この記事では今月私が気になった新刊を中心に、いつか読みたいと思っている本のことも交えて発信したいと思います。謂わば、自分のための備忘録のようなコンテンツです。

「読みたい!知りたい!気になる新刊」シリーズ

勝手にシリーズ名つけました!笑
かなり個人的な備忘録ではありますが、「今までとは違うジャンルの本に出会いたい!」「本屋にに行く時間が取れないけど新しい本をチェックしたい!」と思っていらっしゃる方にとっても新しい本と出会うきっかけの一つになれば嬉しいなと思います。

あまり読書をしない知人からは「読みたい本が分からない」とか「本屋に行ってもどういう基準で選んだらいいか分からない」と言われることがあります。でも本選びって、なんとなく面白そうだから読むとか、目の前に置いてあったから読む、くらいの適当さで良いと思います。

ここでご紹介する本は普段の私の本の選び方そのものなので、「え?いつもそんなざっくりした決め方してるの?そんな感じで良いの?」と驚かれるかもしれません。

私は普段ジャケ買いが多いので読む本の守備範囲が広いです。つまりいつも直感勝負です!

とはいえ好きな傾向はあるので本の偏りはあると思いますが、どうかご容赦ください。

それでは「読みたい!知りたい!気になる新刊」シリーズの開幕です。このシリーズ続けていければ良いな。

初回なので自分ルール設定

基本的には月に1回か、出来たら2回の更新を目指します。

新刊の基準は大体出版されてから1ヶ月程度のもの。1記事につき5冊から10冊程度。気にならないこともあるかもしれないので、その時は3冊くらいを目処にします。

ジャンル分けするのは大変なのでピックアップしたものを「私の気になり度」でランキング形式にします。

本や本屋に関するもの、デザインに関するものは別枠で取り上げるかもしれません。

気になる本は日々増えるので新刊以外をご紹介するパターンもありです。そんな感じで進めたいと思います!

今月の気になる新刊

\\  期間は15日区切りで  //
期間 : 11月1日〜11月15日

この期間で気になる本をピックアップしたところ、65冊もありました…!こりゃいかん!と思い、10冊に絞りました。

本関係の気になる本はもしかしたら別枠で記事にするかもしれません。

第10位 ディズニーツイステッドテール ゆがめられた世界 ワンス・ワズ・マイン 上下巻

著者 : リズ・ブラスウェル 訳 : 笹山裕子
出版社 : ‎Gakken
発売日 : 2022年11月10日

もしもラプンツェルの髪に癒しの力ではなく人を傷つける危険な力が宿っていたら?城のランタンを目指して塔を脱出したラプンツェルがその先に見つける真実と未来とは?『塔の上のラプンツェル』の少しダークな<もしも>の物語!

出典 : 学研出版サイト

ディズニーといえば夢と希望に溢れた美しい世界が魅力。悪には決して屈せず、ステキな仲間や王子様がいて、最後は必ずハッピーエンド。

そんなディズニープリンセスの物語が、もしもバッドエンドだったら…?もしもダークな世界だったら…?自分のせいで周りが傷付くかもしれない。自分のせいでみんなが死んでしまうかもしれない。辛く悲しい世界。

そんな「もしも」の世界を小説にしたのがこの「ディズニー ツイステッドテール」シリーズです。

私はディズニーの中で一番好きなのがラプンツェルなんですよね。最高に明るいラプンツェルの性格と優しい歌声が大好き。髪も黄金色で美しいのが魅力!なのに、この表紙のラプンツェルの髪は真っ白。これも歪んだ世界の影響なのでしょうか。

いつもとは違うダークなディズニーの世界!とっても気になります。

ちなみに、このシリーズは他に2冊刊行されています。どれもこれも気になります!

シリーズ第1弾 リトルマーメイド「パート・オブ・ユア・ワールド」


シリーズ第2弾 アラジン「ホール・ニュー・ワールド」


第9位 私立文章女学院

著者 : 加藤道子 イラスト : 深川優
出版社 : ‎遊泳舎
発売日 : 2022年11月7日

“3人の高校生と学ぶ「文章のきほん100」”

「知る→考える→伝える」の3つのステップでわかりやすく解説!
アンニュイなタッチで描かれる80’s 風のキャラクターが、女子校を舞台に繰り広げる青春ストーリー。
どこか懐かしくユニークな物語に沿って、文章の基本が自然と身につく「楽しく学べる実用書」です。

出典 : 遊泳舎 

めちゃくちゃバブルを感じる。トレンディ!な印象の本。なんか可愛い!

この表紙からは想像がつかないけど、実は文章の書き方を解説した本です。表紙の3人はそれぞれ学年が違い、1年生から学年が上がるにつれて文章講座の内容もレベルアップしていく仕様。

中身もカラフルで楽しみながら学べるのが面白そうです!

第8位 伝言猫がカフェにいます

著者 : 標野凪
出版社 : ‎PHP研究所
発売日 : 2022年11月10日

もう会えない人からの「想い」を猫が届けます。

 『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』の著者が贈る、心があたたかくなる感動の連作短編集。

 あの世とこの世の境にあり、「会いたい人に会わせてくれる」と噂のカフェ・ポン。天寿を全うした猫のふー太は、「仕事を5回達成すると、会いたい人に会える」という報酬につられ、店主・虹子のもとで働くことに。

 亡くなった父に個展を見てもらいたい絵本作家、生まれなかった我が子を思い続けている保育士など、彼らが「会いたい」人からの言葉を “伝言猫”が伝えるべく奮闘するハートフルストーリー。

 文庫書き下ろし。

出典 : PHP研究所

もう会えない人に伝えたい想い。きっと誰もがあるでしょう。それは願っても叶わないことで、だからこそ想いは募り、切なくて、苦しくて。眠れない夜もあるかもしれません。

そんな時のお供にしたい本だな、と感じました。静かな夜に一人ゆっくりと読みたいです。

第7位 おいしいアンソロジー お弁当~ふたをあける楽しみ。

著者 : 阿川佐和子
出版社 : ‎大和書房
発売日 : 2022年11月12日

お弁当の数だけ物語がある。日本を代表する文筆家の面々による41篇のアンソロジー。幕の内弁当のように、楽しくおいしい1冊です。
《作家一覧》
木内昇、武田百合子、江國香織、池部良、立原えりか、阿川佐和子、金井美恵子、原田宗典、林真理子、椎名誠、川本三郎、角田光代、沢村貞子、矢部華恵、向田邦子、入江相政、洲之内徹、阿川弘之、南伸坊、八代目 坂東三津五郎、山本周五郎、吉本ばなな、酒井順子、白石公子、池波志乃、野上彌生子、泉昌之、吉川英治、筒井ともみ、穂村弘、杉浦日向子、高濱虚子、幸田文、東海林さだお、吉村昭、吉田健一、池波正太郎、中坊公平、獅子文六、内田百閒、永井荷風、梅崎春生、山崎ナオコーラ、小川糸

出典 : 大和書房 

中学生の頃、毎日母の作ってくれたお弁当を持って行っていました。ふりかけを掛けた白米に卵焼きとウインナー、ミートボール。彩り豊かにするために添えられたブロッコリーとプチトマト。これが我が家の定番でした。

いつもは普通に詰められているだけの白米だけど、遠足の時にはおむすびになっていて、いつもとは違う。ちょっとだけ特別な存在に変わったお弁当にわくわくしていました。

私にもこんな思い出があるように、誰にだって「お弁当の思い出」があるのではないでしょうか。それは幼少期のことかもしれない。それは大人になってからかもしれない。家族の作ったお弁当だったり、自分で作ったお弁当だったり、駅弁だったり。

きっと、色んな人の思い出や物語が詰まった本なんだろうな。

このシリーズは「おやつ」も必見です!


第6位 10年後の花嫁

著者 : 岡野く仔
出版社 : ‎KADOKAWA
発売日 : 2022年11月10日

写る花嫁、変わる未来

小さいころおばあちゃんの家で見つけた古い写真に写っていたのは未来の自分と将来の花嫁だった!
その日から「薄い茶髪で目が青くて首元にほくろがある女の子」を探す日々…。
運命の相手はなかなか現れず、高校生になったある日ついに彼女が現れた。
「こんなかわいい子と結婚できるなんてラッキー。いつか会えたなら結婚するだろうなー」
そんな軽い気持ちで結果だけを見ていたから、本物の彼女に恋をする過程をまったく考えていなかった。

…しかし、写真の女の子はいつの間にか変わっていた。

出典 : KADOKAWA 

めちゃくちゃ気になっているコミックです!
未来の花嫁の写真と変わってしまう未来。すごく王道の学園ファンタジーではありますが、王道ほど面白いものはない!と自信をもって言えます。

写真に写る2人の女の子の間で揺れ動く主人公。最終的にどちらを選ぶのか…?これは絶対面白いです。

第5位 東京あたふた族

著者 :  益田ミリ
出版社 : ‎ミシマ社
発売日 : 2022年11月15日

あたふた族は、せわしない。
なにを隠そうわたしもその一員である。

デビュー直前までを描いた「上京物語」、
コロナ前と後の日常(朝日新聞連載「オトナになった女子たちへ」)、
「終電後」「のび太と遊んだ空き地」など味わい深い随筆作品…

3部構成で贈る、長編小説のようなエッセイ集。

出典 : ミシマ社

私の中でエッセイというと「益田ミリさん」というイメージが強い。それくらい新刊が出る度に読んでいるし、エッセイというジャンルを読むきっかけになった人といっても過言ではないと思う。

恐らくさくらももこさんの次にたくさん読んできたのがミリさんである。

そんなミリさんの上京物語。デビュー直前の様子が見られるなんて、素晴らしすぎます。

第4位 嘘つきなふたり

著者 : 武田綾乃
出版社 : ‎KADOKAWA
発売日 : 2022年11月11日

『私が先生を殺したの』 “正解を選ぶだけの人生”からの逃避行がはじまる

誰か教えてほしい
恋愛や親友の定義を、人生の模範解答を――

親元から離れ寮で生活する19歳・朝日光は、小学校の同級生だった長谷川琴葉と偶然再会する。
当時の担任が川に転落したニュースが飛び込んできて動揺していると、
琴葉が「私が先生を殺したの」と告白、そのうえ一緒に逃げてほしいと言う。
しかし光は先生を殺した犯人は琴葉ではないと確信していた。なぜなら――。
互いに秘密を抱えながら、ふたりは小学校の修学旅行先だった京都に向かう。

『愛されなくても別に』の著者が描く、愛と友情と嘘だらけの衝撃作!

出典 : KADOKAWA

まずこの表紙がずるい。書棚に並ぶこの本の前を通る度に確実に目が合う。一度目が合うと、もう目を離すのは困難です。

著者の武田綾乃さんは学生の心情を描くのがとても上手い。「響けユーフォニアム」など部活に懸ける子どもたちを描いた小説は涙なしで読めません。

どうしても青春群像のイメージがとても強いので、こういったミステリー作品がどのように仕上がっているのかとても興味があります。

第3位 ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた

著者 : 斎藤幸平
出版社 : ‎KADOKAWA
発売日 : 2022年11月2日

斎藤幸平、現場で学ぶ。

うちに閉じこもらずに、他者に出会うことが、「想像力欠乏症」を治すための方法である。だから、現場に行かなければならない。(「学び、変わる 未来のために あとがきに代えて」より)

理不尽に立ち向かう人、困っている人、明日の世界のために奮闘する人――統計やデータからは見えない、現場の「声」から未来を考える。

出典 : KADOKAWA

表紙の絵は色合いも淡く、とても可愛くて優しい印象を受けます。「この本面白そう!」と手に取ったあなたは違和感に気づくはずです。「なるほど、ウーバーの話か…あれ?捻挫して働けなくなったから猟を始めたのか…?泣いた…?え…この人何してる人なの?」と。

タイトルから内容が全然想像できません。正直サブカル本かと思っていました。でも目次を見ると全然サブカルじゃないことに気付きます。

この本、めっちゃ真面目に社会問題などを考えている!絶対読むべき良書なのでは!近いうちに絶対読みます。

第2位 光のとこにいてね

著者 : 一穂ミチ
出版社 : ‎文藝春秋
発売日 : 2022年11月7日

『スモールワールズ』を超える、感動の最高傑作

たった1人の、運命に出会った

古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。

運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語

出典 : 文藝春秋BOOKS 

スモールワールズがとても面白かったので最近注目している一穂ミチさん。そんな彼女の最新作は「感動の最高傑作」らしいです。

愛の物語なのでしょう。だけど普通の恋愛小説のように甘いものではきっとない。もっともっと訴えかけてくるような、考えさせるような。そんな本のような気がして読みたいと思いました。

こちらのサイトで少しだけ読めるようです。


第1位 モトムラタツヒコの読書の絵日記

著者 : モトムラタツヒコ
出版社 : ‎書肆侃侃房
発売日 : 2022年11月15日

「書評ではない。絵日記である。」

2018年よりスケッチブックに描き続けた読書の絵日記。手描きイラストと手書き文字で、本の虫こと、モトムラタツヒコが、紀行、エッセイ、外国文学、落語、プロレス、絵本など、むさぼるように読んで描いた!

2018~2022年までに描いた読書の絵日記、全106作品を収録

出典 : 書肆侃侃房

私は書肆侃侃房さんの書籍が大好きです。
そんな推し出版社から出た新刊が正直とても気になります!

手描きイラストと文字で本の紹介や感想が書かれているなんて…本好きにはたまらない。私も読んだ本はすべて感想を記録していますが、こんな風に絵を添えたらもっともっと愛着が沸くんだろうな~と素直に思いました。私に絵は描けないけど…。

みなさんの読書記録の参考にしても良いかもしれません!


おわりに

初回とはいえ長くなりすぎました。
これでもかなりコンパクトにまとめた方なのですが…。そのくらい、毎日毎日気になる本は増え続けています。

読みたい本は増えるのに自分の時間は増えません!世の不条理を感じます。読みたい本を出来るだけたくさん読めるように頑張りたいと思います。

みなさんにとっても良い本との出会いがありますように。

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