広島1泊2日(江田島・宮島・下瀬美術館をぶらり)
広島を旅しました。前回写真を中心にエッセイを書いたら、旅程が知りたいとの声をいただいたので、今日は広島での動きを書いてみます。
前回のエッセイはこちら▽
品川駅の通勤時間の人混みをぬけ、広島駅行きの新幹線に乗る。すでに席に乗り込んでいた友人と合流し、途中うたた寝をしながら目的地へ。
12:50ごろ広島着。中学生ぶりの広島は全部が新鮮で、まるで初めて来たかのようだった。
島への移動は夕方の予定だったので、お昼を食べようということに。広島といえばお好み焼きだと、満場一致でメニューが決まった。その場で調べて、バスで市内に出たところの人気店を目指すことに。
目的の店には、遠くからもわかるほど長蛇の列ができていた。市内の観光はできないねと話す。雨なのにコインロッカーがいっぱいで荷物を預けられなかったので、まあ仕方ないねととりあえず並ぶ。
席に案内され、注文済みのお好み焼きがついに運ばれてくる。並んでから1時間たっていて、空腹でがっついてしまう。広島風なので、そばが焼かれていてボリューム満点だった。
一枚が一人前だよ、と言われたものの、さして大食いでもない女子三人で三枚たいらげたらかなり苦しくなった。ボリューム満点だ。
船の時間が近いので、バスで広島港へ。
広島港の待合室からは、海と島が一望できる。晴れていれば!!と、友人たちと悔やみながらチケットを買った。江田島まで、ひとり950円。
高速船で30分ほどで中町港に着く。ホテルの送迎を頼んだので、ロータリーで車に乗せてもらってあっという間にホテルに着いた。
それがこの、ほぼオールインクルーシブで大満足だった江田島荘だ。
部屋からの眺め◎
料理の心の満足度◎
アクティビティ◎
おしゃれでチルな空間◎
温泉の気持ちよさ◎
あんまり宿が素敵だったので、宿だけで一本記事を書いた。ホテルが気になる方はそちらを読んでいただけたら嬉しい。
一日目の雨天がうそのように、二日目は晴れた。高速船で江田島から広島港、広島港から宮島を目指す。広島港から宮島までは、2200円もする。高速船を乗り継ぐというのが人生で初めてで、11分で切符を買い直して乗り換えなきゃいけない。電話したら当日の予約はできないということで、人がいる窓口でしか宮島行きのチケットは買えなかったのでなかなかのスリルだった。
港では走ったけれどなんとか余裕で高速船に乗れて、宮島へ。江田島で人口密度の低いゆったりした時間を送っていたから、宮島のあまりの人混みと観光地感にすこしだけ気後れした。
観光地っぽい観光地を訪れるのがひさびさすぎて、疲れるばっかりかなあと江田島が恋しくなったが、それでもやっぱり大鳥居を見るとカメラを構えてしまう。潮が引き気味だったようで、鳥居のほうに少しだけ近づいてみる。前に修学旅行できた時は、ここまで降りてこなかったような気がする。
奈良の鹿よりだいぶおとなしく見える宮島のシカたち。それでも外国人女性が自分用のおやつを食べられて、「オーシット!」と驚いていたけどね。
厳島神社をお参りすると、その裏側にはお土産屋さんの立ち並ぶ通りがある。いや、むしろこっちが表通りなのだろうか。食べ歩きをしようとだけ決めていて、私はがんすという揚げ物を食べた。七味が効いていて、おいしい。
宮島から船で本土へ帰り、そこからは電車移動。下瀬美術館に行くため、南下する。玖波駅で降りてタクシーに乗ったら、帰りは大竹駅からの無料シャトルを使うといいと教えてもらった。
鏡と、木目と、カラフルな箱。それらが存在感を強く漂わせるのに、自然な景色と調和している。展示を楽しめるのはもちろん、この建築も大きな魅力だと思う。
太陽、光、影、青空、海の景色が建築によって切り取られてアートになる、そんな感じ。アートはよくわからないという人でも、自然の中にある人工物、あるいは人工物が溶け込む自然の不思議さや心地よさを自分なりの角度で見ることができる場所な気がする。
ガレの庭も美しく、友人が撮ってくれた写真の中で、私も秋色の世界の一部になったみたいだった。
一時間半ほどで充分まわって、広島駅へもどる。二人との旅もここで終わりで、私は次の目的地へ向かうために高速バスに乗らねばならなかったから。
その前に腹ごなしでプレッツェルを食べた。生クリームをたっぷり添えていただくのが、至福。広島駅からすぐ近くのビルの中にあった。
しっかり観光をした広島旅、とても満足感が高かった。江田島は、機会があればまた同じホテルを訪れたいと思う。