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「さよならプロポーズ」を見て、結婚について考えた

ABEMA TVで放送していた「さよならプロポーズ ギリシャ編」をみた。同棲中の彼が飲み会で遅い夜に、広告で流れてきて気になっていた番組を思い出したのだ。ABEMAなんて普段見ることがないので、最初はどうやって見たらいいのかすらわからなかったけれど、結論は見てよかったなと思う。それも、彼と一緒ではなく一人だからじっくり見られてよかった。ちょっと冷やかせないくらいにはリアルだったし、一緒に見たらそれこそ私たちが定めた期限に向けて、何かのプレッシャーを与えているみたいになりかねなかった。

どんな番組かというと、2組の「結婚の機会を逃した」カップルが、7日間の旅の最終日で結婚するか別れるかという2択を迫られるというもの。「結婚の機会を逃した」カップルなんていっぱいいそうだけど、いわゆる適齢期ってことなのかな〜と思っていたら、なんと2組とももう婚約済み、でも半年とか1年とかそのままになって入籍に至らないというのだ。え、めちゃくちゃ結婚のタイミング逃してるじゃん・・・。ヒコロヒーさんをはじめとしたスタジオのメンバーからも、あと入籍するだけじゃんっていうどよめきが起こっていた。

ギリシャのエメラルドグリーンの海が煌めく中で、入籍に踏み切れない理由がわからない、お互いに歩み寄れずに喧嘩が発生する、愛情表現が減った、嫌なことを指摘できない、セックスレスなど、こんなに涙を見ることになるんでしょうかと思うほどに赤裸々な話が続いた。笑顔のシーンの後にはシリアスなシーン。それが7日間繰り返される。

私も結婚を前提に付き合っている彼と同棲しているので、そこに上がってくるカップル間の問題がもう本当によくわかる。積み重ねだよねと思ったり、好きだからこそ苦しいと思ったり。あとは、そこは私たちも悩んだけど話し合って解決策を見つけたな〜みたいなこともあって、なんだか必要以上に感情移入してしまったのだった。

2組のカップルの状況は全く違っていて、2組が関わり合うこともない。ここでは呼び分けとして女性の名前を使わせてもらおうと思うんだけれど、おふたりとも30歳のかほさんとモナさんのカップルがいた。価値観もカップルのあり方もそれぞれだな〜と思いながら、そのどれもを否定するわけではなく、自分とはこんなに違うんだな、こんな解決方法でうまく行くのか〜!などと興味深く見ていた。

まず、かほさんの方はとにかく話し合いがない。会話が、結婚を先延ばしにしているカップルと思えないほど、表面的な会話なのだ。ご飯おいしそ〜〜景色きれ〜〜みたいな、付き合いたての学生かな?学生でももうちょっと核心に迫るんじゃん?という感じ。それは、スタジオからも指摘されていて、最終的に旅の中で解決されていくものの、本当にこの会話量でお互い不満がたまらないのがすごいと心底思った。徹底的に話し合う私は、モヤモヤを抱えたらその段階で話し合わなければ気が済まないし、たまに話し合いのタイミングを間違えて相手を怖がらせることもある。

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