仕事の「楽しみかた」を2年目の後輩に聞かれた話
仕事のどこが楽しいか、どうやってやりがいを見出しているか。
そんな真剣な話が部長も含めた飲み会の席で出てきたとき、私はうまく答えられませんでした。何を楽しんでいるかは彼女にとっては大切で、最近はよく悩むといいます。「プライベートの楽しいことに向かって仕事を頑張って乗り切ろうと言う気持ちにはなるんですけど」という発言には、首がもげるほど共感しました。
私は本業がIT大手企業での契約、秘書業務、副業でライターをしています。本業と副業それぞれに対するスタンスも求めるものも全く違っていて、本業には安定とお金と過ごしやすい環境を、副業には夢や憧れを叶えることを求めています。今回は、本業の会社員のはなし。そもそも副業は会社で認められているものの、私はそこまで公にしていません。知っているのは上司くらい。
私の本業への向き合い方は、基本的には責任感から与えられた仕事をきっちりこなすというものです。達成欲とか、目立ちたいとか、チームで働きたいとか、あんまりないんですよね。(以前ストレングスファインダーで強みが「達成欲」の先輩と話したときに、あまりの思考の違いに超驚きました)。
だから、仕事は仕事だからやるって気持ちが強くて、楽しいから!ってことは今までもこれからもない気がします。そして強みの個人差を知ってからは、そういう自分のことを責めることもなくなりました。一生生きれる分のお金が確保されたら、会社員はやめてライターだけをすると思うんです。
でも、日々の仕事で嬉しさを感じることもありますよ。例えば、今は外国人上司の秘書兼通訳という役職柄、感謝されることは多いです。必要とされてるって感じると、ありがたいなと思えます。あとは海外契約の交渉がまとまったときには、ふ〜頑張った〜!って嬉しいです。日々そういう嬉しさがあれば、私は充分な気がします。
と、ここまでが飲み会で話していたことなんですが、家に帰る電車でひとり、もう少し考えてみました。特別すごい楽しいわけじゃないけど、仕事だから諦めてやっているんだろうか。「仕事なんてさ、これから何十年もあるんだし?割り切ってやろうよ」とか後輩に言いたいわけじゃないんだよなあと思ってモヤモヤしたからです。
じゃあどういう仕事なら楽しいと思えるかを考えたとき、楽しくても楽しくなくても組織の中でお金が担保されて、その上で働きやすい環境が大切なのだと思いました。つまり副業だってそれが本業になった時点で「仕事だからやるもの」になりうるってことだし、私には楽しさや出世よりも「自分が目指す生き方ができる環境か」が大切なんだと気づいたんです。
じゃあどんな環境がいいのか。リモートワークができて休みが好きなときにとれる。残業が多くなくて充分な時間をプライベートに充てられる。上司や同僚と必要最低限の会話でもよくて、あんまり踏み込まれないコンプラ厳守の人たち。土日祝日は確保できて、髪色や服装にとやかくいう頭の固い人がいない。コーポレート職。
めっちゃホワイトじゃんって思うかもしれませんが、これまさに今の環境じゃん!本当にありがたいですよな。ちなみに私は、(よく言えば)自分で環境を選べるように、(悪く言えば)めちゃくちゃしがみつけるように、自己投資とかスキル向上とかをしています。
つまり、楽しいか楽しくないかなんて、私は考える必要がない。心地いいか心地良くないか、今の生活トータルに満足しているかで、仕事の満足度が変わると分かりました。
楽しくやる方法というより、何にもやもやしているのかの解像度を上げてみた方が、解決策が見える気がします。仕事が楽しいのは素敵なことだけど、仕事が楽しいことだけに価値があるわけではなく、満足な生き方を選択するのも、また自分だと思います。
そんな風に言えたらよかったのかな。副業は、悩むこともふがいないことも本業よりも多いけど、そのぶん喜びも大きいです。さて、今週もがんばろうっと。
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