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パートナーだからといって別に男性側に幸せにしてほしいとは思っていないわけ

昨年亡くなった祖母は、勇ましい人だった。包容力と行動力に溢れ、多趣味で派手な服を着こなす真紅の似合うひと。石橋を叩き壊すくらいの心配も孫のためならお手のもの。普通にGは素足で踏んだ。

そんな祖母は、祖父よりも大柄で、歳をとってからはおっとりしている祖父がより一層小さく見えたものだ。裁判官をしていた祖父は勤勉だったけれど、驕ったところのない鷹揚な人で、何よりも「ちょこん」としている。

祖母は、祖父と出会った時、「この人をわたしが幸せにする」と思ったそうだ。祖母らしいなと思う。祖父は、ずいぶん親父さん(祖母の父)に似た人だな、と思ったらしい。それも祖父らしい。

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子供の頃つくっていた秘密基地の延長線上を、noteにひっそりつくります。満員電車に揺られるおとなの生…

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