姿勢・歩行・呼吸:感じることから始まる理想的な身体の使い方
私たちの体は、ただ形を整えるだけでは本来のポテンシャルを発揮することはできません。姿勢・歩行・呼吸において、まずは自分の体を「感じること」を重視し、その上で効率的で自然な動きへと進化させることが重要です。本記事では、背骨を中心にした捻転作用と全身の連動性を取り入れながら、感じることを軸としたアプローチを提案します。
背骨を軸にした捻転作用と全身の連動性
背骨は、骨盤と肩甲骨が生み出す捻転作用の中心的な役割を果たします。この捻転が効率的な歩行や全身の調和を支えます。
捻転作用のメカニズム
骨盤と肩甲骨の連動:
骨盤が右へ回転する際、左肩甲骨が前方へ移動する捻転が生じます。この動きが左右のバランスを取りながら、歩行を推進する力を生み出します。
腕と股関節の動き:
骨盤と肩甲骨の動きに合わせ、腕と股関節が自然に連動することで、疲れにくい歩行が可能になります。
捻転と呼吸の調和
捻転の動きに呼吸が連動することで、体全体が脱力し、無駄のない流れるような動きが実現します。このとき、呼吸は動作に合わせて深く、リズミカルに行われます。
姿勢:感じることから効率的な形へ
理想的な姿勢は形を追い求めるのではなく、自分の体の状態を感じながら調整していくことで得られます。
アプローチ
感じる:
今の姿勢がどのように体に負担を与えているかを観察。
骨盤、背骨、肩甲骨の位置を意識する。
正しい形を習得:
骨盤をニュートラルに保ち、背骨が自然なS字カーブを描く形を目指す。
脱力し自然な形へ:
肩や腰の力を抜き、リラックスした状態で楽に姿勢を保つ。
歩行:捻転を感じることで生まれる理想の動き
歩行は、体の捻転作用を感じながら調和させることで、効率的で自然な動きが可能になります。
アプローチ
捻転を感じる:
背骨を軸に、骨盤と肩甲骨がどのように連動しているかを意識する。
歩幅や重心移動の中で、体幹のひねりを観察。
正しい形を練習:
骨盤と肩甲骨の捻転に合わせ、腕と股関節の動きをスムーズにする。
呼吸と歩行を調和させる:
歩行中に深い呼吸を取り入れ、全身の動きと同期させる。
呼吸:動きの中で感じる自然なリズム
呼吸は体の動きと連動することで、リラックスと効率的なエネルギー利用を促します。
アプローチ
感じる:
浅い呼吸になっていないか、呼吸のリズムが乱れていないかを確認。
正しい形の練習:
鼻から吸い、口から吐く深い腹式呼吸を意識。
自然で効率的な呼吸へ:
動きに合わせた呼吸を意識し、流れるような一体感を目指す。
「感じること」から始める統合的アプローチ
姿勢・歩行・呼吸の改善は、感じることを出発点とし、正しい形を学び、最終的には自然で脱力した動きを目指す段階的なプロセスです。このアプローチは、疲れにくいだけでなく、心身の調和をもたらし、より健康で充実した日常をサポートします。
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