【職業としての小説家】《村上春樹 著》(新潮文庫)
アタシは元来、あまのじゃくなところがある。ブームに乗り損ねてしまったせいか、あえてそのブームから目を逸らしてしまった。言わずと知れた「ノルウェイの森」のことである。
村上春樹さんの小説を初めて読んだのはかれこれ12年前だっただろうか。「1Q84」がそれだ。そのあと一気に初期の作品からまとめて読み漁ることとなる。決してハルキストではないのだが。
本書のなかで村上春樹さんは、小説家としての生態を余すところなく語ってくれている。
『さて、何を書けばいいのか?』の章は特に興味深い。
幼少期からこれまで、アタシにとって本を読むことは生活の一部となっている。小説を書いてみたいと思ったことはあるが小説家になりたいと思ったことはない。特別な才能がなければ職業として小説家を語ることはできないと思い込んでいた。
自分に照らし合わせてみると、我ながら“小説家としての基礎体力づくり”は行ってきたほうではないか。
(ジョギングもたぶん村上春樹さんより長く続けている)
あとは書き始めることだな。それについては『時間を味方につけるー長編小説を書くこと』の章が役に立つはずだ。
いざ、書かん!
村上春樹さん同様、以下の言葉を胸に。
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