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短編小説『ホテル・カリフォルニア』

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片田舎にあるラブホテル『ホテル・カリフォルニア』で、私は出会ったばかりのあなたとセックスした。孤独な二人はお互いの欠けた部分を埋め合わせるかのように付き合い始めたが、うまくはまっ…
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#男女のすれ違い

【小説】ホテル・カリフォルニア#1

あらすじ 第1話:かび臭いセックス  ホテル・カリフォルニアは県道から細い道へ入った少し…

屑木夢平
3か月前
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【小説】ホテル・カリフォルニア#2

第2話:愛し合うために必要なこと  私には父がいない。といっても、死に別れたとか、よその…

屑木夢平
3か月前
2

【小説】ホテル・カリフォルニア#3

第3話:蛍とアブラムシ  愛と忍耐強さにまつわる母の言葉を、私はあなたの隣でたびたび思い…

屑木夢平
3か月前
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【小説】ホテル・カリフォルニア#4

第4話:惰性なんかじゃなく  あなたはなににつけてもゆっくりだが、私はなににつけてもせっ…

屑木夢平
3か月前
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【小説】ホテル・カリフォルニア#5

第5話:あなたの小箱のなかには  あなたの部屋にはよくロックミュージックがかかっていた。…

屑木夢平
2か月前
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【小説】ホテル・カリフォルニア#6

第6話:登って下りるだけ  あなたの『たまに出かけたくなる病』が再発したのは、三ヶ月ほど…

屑木夢平
2か月前
3

【小説】ホテル・カリフォルニア#7

第7話:クソだ、クソだ  驚くべきことに、母はこの二年間で五人もの男を取っ替え引っ替えした。年上の者もいれば私の兄と同い年の者もいたし、一年続いた人もいれば三日で別れた人もあった。私は最初の人としか会ったことはないが、二番目以降の人とも会ったことのある兄曰く、母の恋はまったく建設的とはいえないらしい。それは私も同意見だった。そもそも母は、今後誰かと結婚するつもりはないとつねづね言っていた。母がやっているのは、多くの人が十代や二十代のうちに経験する、将来性を排除した恋愛だった

【小説】ホテル・カリフォルニア#8

第8話:そういう強さを、あなたは持ってる  なにはともあれ、とびきりのお洒落をしなければ…

屑木夢平
2か月前
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【小説】ホテル・カリフォルニア#9

第9話:振り出しに戻る  二年目の記念日に、私たちは再びあのバーベキュー場へ行くことにし…

屑木夢平
2か月前
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【小説】ホテル・カリフォルニア#10〈終〉

最終話:ホテル・カリフォルニア  結局、バーベキュー場に到着したのは昼過ぎだった。雲一つ…

屑木夢平
2か月前
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