Muh On Jin

ゲームやYouTubeなどのネットの話が主。

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「有名人ビジネス」からVtuberを考える

勝間和代著『「有名人になる」ということ』を手がかりに 最近、評論家の勝間和代さんの新書『「有名人になる」ということ』を読んだ。 だいたい10年くらい前に書かれた本で、著者が自社の事業が低調になったことをきっかけに、「有名人になる」と決意して評論活動を展開し、「カツマーブーム」と称された一大ムーブメントを経験したあとに書いたものです。 そう聞くとブームを回顧した自伝のように感じると思うが、本書のメインに据えられているのは「有名人になる」ことを経営・経済の面から解説することで

    • アンフェミ運動に乗っかりたくねえんだけど、きみはどう?

      どうも。エロ小説書いてる无翻侭というものです。 最近の旧Twitter(現X)で取り沙汰されている韓国でのオタク界隈の話題に触れて、ちょっとこれに安易に触れるのはまずいな~という気持ちがあったのでここに認めることにしました。 この手の政治ごとは知り合いにワーッと話してスッキリするのがいいんですけど、ちょっと目が余るというか、最近のオタクは安易にヘイトまがいを口にするので、「えぇ、俺もおんなじに思われるの、ヤなんだけど」という気持ちもありました。 事の始まり最近、僕も遊んで

      • 「月曜日のたわわ」広告騒動にエロ小説書いてる奴が思うこと

        どうも、ネットでエロ小説書いてるものです。 タイトルにもありますが、今回はタイトルにある通り、最近のTwitterやネットメディアでやいのやいのと話題になっている漫画「月曜日のたわわ」のコミックス広告が日経新聞に掲載された件について、雑感を述べていきます。 最初に結論からいうと、男女間のディスコミュニケーションで問題がこじれていて、互いに認識の齟齬を埋めないと話にならない。 「男性が女性のどこをエロくみてるか」って前面に押し出してる広告なんだからそりゃ反発されるでしょ。(社

        • 【表現規制】表現規制の闘士たちは赤松健氏を議会に送り出すのか?~現代政治におけるロビイストの重要性

          漫画家の赤松健氏が2022年の参議院選挙に出馬する意向を示したと報道された。 ご本人も自身のTwitterでこの報道を肯定している。 赤松健氏はこれまでも電子版漫画の海賊版問題や表現規制などで盛んに論陣を張ってきた現役の漫画家だ。 このツイートに送られたリプライを見るに、肯定的に受け止めたファンが多いようだ。 このニュースを読んだ僕の所感は、「やめときゃいいのに」だった。 それは決して赤松健氏の活動に対する反感などではなく、むしろそっちを頑張った方がよいだろうに、という

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          【ネタバレあり】マーベルスタジオの脚本術を考える~売れる映画の仕掛けとしての現実の反映

          映画『シャン・チー テン・リングスの伝説』を観た。 マーベルスタジオの映画ということで、話題の映画ではあったが、普段はミニシアター系でドキュメンタリーを観るのが常な自分としては、むしろ観ることが珍しい類いの映画で、それもだいたい見方が斜に構えていて、「どういう作為をもって作っているだろう」と考えながら観ている。 これはたぶん、ドキュメンタリーという監督(製作陣)の意向がストレートに出る映像作品を観ているからついた癖で、そうしないと、何が誇張されたことなのかがわからなくて、

          【ネタバレあり】マーベルスタジオの脚本術を考える~売れる映画の仕掛けとしての現実の反映

          にじさんじ公式声明文で読み解く運営の「ヤバイ」落ち度~法律違反の可能性と訴訟リスク

          「……おい、无翻侭。運営が公式声明出してるよ」 「は、マジで?」 21日の夜、急に通話相手の友人の声が低くなった。嫌な予感を抱えて、にじさんじ公式のTwitterアカウントを開くと、想像を絶する声明が出ていた。 今回の発表を読みながら、私は随所で、「ダメでしょ」、「いやまずいわ」、「こんなん出すとか何考えてんだ」と言っていた、らしい。友人の談で、私は全く意識していなかった。それほどまでに、今回の文章は危うかった。 「マネジメント」のように書かれた圧力の示唆、事実確認の不

          にじさんじ公式声明文で読み解く運営の「ヤバイ」落ち度~法律違反の可能性と訴訟リスク

          「リーク」を呼びこむVtuber・運営間の力学~外圧はVの演者を助けるか?

          10月19日夜、金魚坂めいろの契約解除がにじさんじ公式より発表された。以前に合意解約に至っていたこと、そしてこのほど契約違反の事実を確認したとして契約解除を行ったというものだった。 私が問題にするのはこの文章が既にあるにじさんじ外のVtuberの動画内で出されていたことだ。「物申す系Vtuber」として様々なVtuber関連の不祥事、炎上ネタを動画にしてきた彼だが、「リーク」情報として公開されたものが出てきたことで彼は信用を得、ますます影響力を高めることになった。 私は彼

          「リーク」を呼びこむVtuber・運営間の力学~外圧はVの演者を助けるか?

          なぜVtuberは「魂」が重視されるのか?~コンテンツとしての「切り抜き」と、「生っぽい関係性」

          前回の記事は多くの方の目に留まったようで、私自身、感想や反応で学ぶところが多かった。 同意してくれた方、批判してくれた方、感想をくれた方。いずれもありがとうございました。 その中で、「なぜVtuberは魂(演者)で見られがちなのか」という感想があった。 設定やそれを軸とする物語を持つVtuberがなぜ不遇をかこつのか、という嘆きの裏返しでもある。 これは当然の疑問だと思う。今回の記事では、その問いに私なりに応えるかたちで、着ぐるみ的Vtuberが主流となった経緯について考

          なぜVtuberは「魂」が重視されるのか?~コンテンツとしての「切り抜き」と、「生っぽい関係性」

          にじさんじライバー・出雲霞の卒業から考えるVtuber=着ぐるみ論と「物語」の呪縛

          なんとなく、現実感を覚えなかった。 それが、大手バーチャルYouTuberグループ「にじさんじ」に所属する出雲霞というVtuberが卒業するという告知ツイートを見たときの印象だ。 それはきっと、サブアカウントによる告知で、当日に行われた誕生日配信のラストで本人の口から発表されたことも知らなかったから、かもしれなかった。 でも、そういう経緯を知っても最初の印象を覆せなかった。 なぜなのか? そんな疑問を出発点にして、Vtuberと物語性について考えていこうと思う。 Vtub

          にじさんじライバー・出雲霞の卒業から考えるVtuber=着ぐるみ論と「物語」の呪縛

          「アッシュアームズ―灰燼戦線―」のキャラ育成について考えたけどやっぱり周回ツライ説

          どうも。无翻侭(Muh On Jin)です。 最近やっているスマホ用ソーシャルゲーム「アッシュアームズ―灰燼戦線―」の周回がどーにもツライので、「なんでこんなにツラいんだろか」という考えから文章を起こしました。 キャラ育成についてつらつらと書いていますので、「興味あるんだけど、どんな感じ?」と思っている方の参考になればと思います。 1.そもそも「アッシュアームズ―灰燼戦線―」ってなんだよこのゲームは株式会社シドニアが提供しているスマホ向けソーシャルゲームである。ジャンルとし

          「アッシュアームズ―灰燼戦線―」のキャラ育成について考えたけどやっぱり周回ツライ説