本当に何もかもなくなってしまったよ
暗さだけが部屋に充ちている。別に薬を飲んでも大して変わらなかった。唯一の救いを求めて精神科に行ったけど、鬱病用の薬は効いてる感じがしないし、今朝もまぶしすぎる太陽光に目を覚まして薄目を開けたとき、「あーまたこの世界に戻ってきてしまったんだ」としか思えなかった。結局何も変わらない。根本的な解決策として将来を決めるにしても、どうしたらいいか、私には分からなかったし、決めたとして上手くいかなかったら来た道を戻れる訳でもない失敗の道を進むしかない。頭がすごくかゆい。たった1日入らないだけで、すごくかゆくなる頭がどうして痒くなるのか分からなかった。そんなに活動してないのに。明後日はバイトだ。バイトの日は、夕方にバイトが入っていたとしても、午前中は不安で動けなくなる。何もこなせない。ただ、体が重くて何も動かないタイムラインを眺めて鬱々とした時間を過ごすだけだ。バイトの前日もそうなる。我ながらなんて社会に適合してないんだろうと笑いたくなる。先ほど薬の話をしたが、ここ23日は薬を飲めていない。どこかへやってしまったからだ。なくしたというか。たぶん部屋のどこかにあるはずだが、探す気力も起きないから、見つからない。最近また、部屋が汚くなっている。汚いと、安心する。ああ、自分はこんな部屋になるような人間だからこそ、何をやっても上手くいかないのは仕方のないことだと、安心する。なんて私にふさわしいんだろう、って。最近恋人ができた。彼は私にはふさわしくない、前向きな人で、頑張り屋で、何も工夫もしないし、諦めるような私とは大違いだ。彼は自己肯定感が低いから今はいてくれるけど、いつか居なくなるんだろうな、って思ってる。今でも時々イライラするって言われるし。どうしていなくなる癖に近寄ってくるんだろうと八つ当たり気味に思ってしまうことがある。居なくなってしまったらしばらく立ち直れないであろう癖に。恋人は何か人生を変えてくれるんだろうと勝手に思い込んでいたがもちろんそんなことは無かった。でももちろん癒されることもあるし、助かってはいる。それでも未来は確約されていないから不安になる。結局自ら舵を切っていくしかない人生なのだ。分かりきっているのに、船の上でぐったりと体を横たえて、なすがままに流されている自分がいる。授業に出たくない。どうしても、どうしても、大学の授業に出たくない。こわい。何があるのか分からないことに対する恐怖が最近更に強まった。薬をのんでも落ち着かない。ふとした時に、わっとあふれ出る涙のようにとめどめなくそれは押し寄せてくる。留年するのか、退学するのか、休学するのか、再受験するのか。たぶん今再受験したって気力も体力も高校の時より衰えているからなにもできないに等しい。高校の時毎日のように学校に通えていた自分が信じられない。英語もいまの学部に入ってからトラウマで嫌いになってしまったし、自分には本当に何も残ってないよ。精神科は薬はくれるけど、人生の針路についての相談は何もできない。親も相談できない。なにもできない。何も定まらない。