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吟遊詩人-K/BUMP OF CHICKEN(B)

かつて「自分は童謡を書きたいのだ」とインタヴューで答えていた藤原基央だが、この曲は童謡を通り越してまるでディズニー映画を観ている様な気持ちにさせられる。

ストーリーとしてはバッドエンドなのだが、嫌忌の対象である黒猫に「聖なる夜」と名付け、彼の絵のみを描き続ける絵描きの純粋さと、その親友の絵描きのために命を賭して彼の恋人へ手紙を届ける黒猫「ホーリーナイト」の姿に種を超えた熱い友情を感じ胸が熱くなる。

そしてなによりこの曲が、今もなお名作と言われる理由の一つである物語終演のタイトルフラグのカラクリに気が付いた時、深い感激と感動を味わう事ができる。
唄で壮大なストーリーを創り続ける藤原基央の吟遊詩人ぶりに舌を巻くばかりだ。

(side B)


side Aによる「K」のレビューはコチラ


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