見出し画像

理想と現実-グロリアスレボリューション/BUMP OF CHICKEN(B)

若さ溢れる歌い方と聴き手の背中をグイグイと押す様なパンクサウンドが特徴的な楽曲。
 言葉とサウンドで「大丈夫だ」「大した事ない」と、少々強引にとにかく前へ進めとと押してくる。

 誰もが持つであろう「自信の無さ」を「自前の手錠」と揶揄しながら「自分で外せるのに、まだ着けてるのか、そんなもの早く捨ててしまえ」と前に進めぬ人の背中を押す。

 しかし現実に目を向けると「行け行GO!GO!」と威勢良く唄う自分自身にも、実は「自前の手錠」が掛かっている事に気が付き、しかもカギすら無くした状況に「これも現実だ」とバツが悪く「こっちみんな!」となって終わる。

 今までの応援歌的な流れが一気にひっくり返る、まるでスラップスティックだ。そんなシニカルかつコミカルなオチを付けるのも、この頃のBUMP OF CHICKENらしい。

(said B)



said Aによる「グロリアスレボリューション」のレビューはコチラ


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?